気の所為ではなかったのです ページ15
瞬木君からアドバイス的なお言葉を貰った私は、感謝の有無とこれから部活が始まる事を告げ、ついでに部活が終わった後一緒にコンビニ行きましょうと約束して、スマホをポケットにしまう。
とりあえず、葵さん達の所に戻ったら恋人の件については否定しておきましょう。
まだちょっと後ろめたい気持ちも残ってますが
先程よりはハッキリと否定出来るはずです。
それに、嘘は吐きたくありませんもんね。
………まぁ、でも私、只今絶賛嘘吐き中なのですが。
「仕方ありませんよね」
自分に言い聞かせるように言って、私は部室から出ようと足を歩き出す。
これ以上此処に長居していたら、葵さん達になんて思われるか。
私、まだ瀬戸さんのオモチャにはなりたくなりませんよ。
…なんて半分本気で考えながら、私は部室から出る扉をくぐった。
「……おや？」
の、ですが。
グラウンドに向かおうとした私は、視界の端で何かを見つけて急停止。
そのままバックで再び部室の扉をくぐり、入口の壁沿いになる長机の下を確認する。
見間違いでなければさっき、此処に人がいたように見えたのですが……
「……」
「……何をしているのです、狩屋君？」
ご名答。机の下にはしっかりと狩屋君が隠れておりました。
彼は私と目が合うと引きつった笑みを浮かべながら「やぁ、A」なんて惚け、机の下から這い出て来た。
そのまま、そそくさと逃げようとしたので私は彼のユニフォームの襟首を掴んで捕まえ、もう一度同じ質問を彼に尋ねた。
そうしたら狩屋君は溜息を1つ吐いてから「わ、わざとじゃないんだよ！」と弁解を始めた。
「お、お前と空野達の話を聞いちゃって……気になっちゃったんだよ。
だから、誰と連絡してるのかなって……」
「なるほど」
どうやらそういう事みたいです。
無理もありませんね。葵さん達あんなにはしゃいでいましたもの。
でもだからといって後を付けるのは如何なものか。
それに後を付けた所で、電話でもない限り連絡先の御相手の特定なんて出来るものなのでしょうか？
入口から私がやり取りをしていた所までは少し離れていましたし
万が一画面を覗かれてもすぐには悟られないように、イナラインにおける皆様の名前は変えてありますのに。
因みに瞬木君の名前は『包帯が似合うお兄さん』です。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん - もし違うものを書く機会があればキャラ使ってくださいこれからも応援します！! (2019年7月6日 4時) (
レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - わかりました最終回向けて頑張ってください (2019年7月6日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - みかんさん» 申し訳ございません、現在この小説は終わりに向けてストーリーを進めていますので、そんな中新キャラを追加してしまうとただでさえお話が長く続いているのに更に長くなってしまうと思うので……今回はお断りさせていただきます (2019年7月5日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あと設定で鬼道さんに片思いしているのでお願いしますもし使ってくださるのであれば (2019年6月30日 19時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 主人公いいな愛されてるなとしみじみ思いますわたしもキャラで出して欲しいです美咲という名前で主人公の唯一の女親友でよろしくお願いします (2019年6月30日 15時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
