▼鎮火 ページ40
ﾘｭｹﾞﾙ「…なるほど、つまりA。お前は怒ってるんだな？」
A「逆にわからない人いたら呼んで。ブン殴る」
ﾘｭｹﾞﾙ「そしてイライラしてる」
A「わかるだろ？この態度見たら。なんでわざわざ聞くのカナ？」
ﾘｭｹﾞﾙ「長男なんだ…当たり前だろう？」
A「変にカッコつけんな、ブン殴るぞ」
リュゲルも何か言ってくんのかと思ってたけど、いつも通りのアホ発言で更にイライラ。
そのツノ毟り取ってやろうかって本気で思うぐらいにはイライラして来た所で、ふとリュゲルは私の方に向き直り、表情を改めて言葉を続けた。
ﾘｭｹﾞﾙ「…何をそんなに焦ってる？」
A「…！？」
私は嫌な意味で思わずﾄﾞｷｯとして、思わず顔を顰めた。
……ダメだな。バカにまで心を見透かされちゃ。
A「あ……焦ってなんかねぇよ」
ﾘｭｹﾞﾙ「なら、さっきまでのプレイは何だ？
チームの事を考えず、ゴールではなくコイツを狙いに行って」
A「……」
それでもとぼけてみるけれど、リュゲルは完全にわかってるみたい。
途端に自分を情けなく思って私は黙り込むと
リュゲルは溜息を吐いて私を睨むように見つめた。
ﾘｭｹﾞﾙ「今は大事な試合の真っ最中なんだぞ？わかっているのか？
何があったのかは知らないが、今は試合に集中しろ！これは兄からのメーレーだぞ！」
A「……悪かったよ」
なんかツッコミたい言い方だったが、そんな雰囲気でもないので、とりあえず私は素直に謝る。
頭に血が上ってついあんな事をしてしまった。
人の挑発に乗ってしまう、私の悪い所だ。
剣城だって私と和人の間の何かに気付いたからこそ、あんな事を言ったんだろう。
でもまだちょっとムカついてるから、この試合が終わったら文句の1つでも言ってやろう。
そう考えて、私は和人の方に体を向けると、視線を彼に合わせ……やっぱり気不味いからそらして、でも精一杯の気持ちを込めて謝った。
A「お前も……ごめん。急に突っ込んだりして」
皆帆「う、ううん、いいんだよ。気にしないで」
和人はぎこちなく笑いながらも私を許してくれた。
でも彼も私と目を合わせてくれない所、やはりまだお互い距離が掴めてないらしい。
沈黙が流れ、気不味い雰囲気に包まれる。
でもお互い言葉を発さないで黙っていると
リュゲルとガンダレスが変な顔をして顔を見合わせていた。
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＊IJu＊(プロフ) - 茉奈さん» コメントありがとうございます…！更新ノロノロでごめんなさい…orzでも楽しみにして下さっているようで作者は嬉しいですヽ(*´∀｀)ノこれからも更新、頑張ります〜！ (2020年1月25日 3時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
茉奈(プロフ) - 更新される度にずっと読んでます！これからも頑張ってください！！ (2020年1月23日 17時) (レス) id: a05c497ba0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 茉奈さん» コメントありがとうございます！皆帆君好きに見つけてもらえて嬉しいです(*´∀｀)これからも更新頑張ります〜！ (2019年11月7日 14時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
茉奈(プロフ) - 皆帆君が好きでずっと小説読んでます！これからも更新頑張ってください！おうえんしてます！ (2019年11月6日 15時) (レス) id: 7f21591cb9 (このIDを非表示/違反報告)
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