▼不自然な彼女 ページ23
その後の試合展開、アースイレブンは防戦一方を強いられた。
決勝戦と言うだけあって、相手はやはり強敵だ。
簡単にはボールに触れさせてもらえず、しかも攻撃的なプレイなので守るのでこちらも精一杯。
加えて、今のキャプテンは剣城君と対立すると動揺して動きが鈍くなってしまうから、失礼な言い方だけどそのせいもありそうだ。
それに少し気になるのが、Aがこの試合でまだ1歩も動いていない事なんだよね。
彼女はずっとゴール前で佇んでいる。
まぁ、ゴール前に人が来たら流石に止めようとはするみたいだけれど。
でもまだ彼女の目立った活躍は無く、僕は違和感を感じた。
本来のポジションとは違う所にいるし、敵も何か策があると思ったのだが……考え過ぎだったのだろうか？
それとも、まだその時じゃない？
単純に僕達を動揺させる為に彼女を置いたのだろうか？
…いや、そうなると彼女が動かないのは些か不自然だ。
………一体、何を企んでいるのだろうか？
天馬「…っ…！」
Aの動きに注意しつつ周りを警戒していると
ボールを持った選手がゴールへと向かって来ているのが見えた。
すかさずキャプテンがボールを持った選手に向かって行くが、一瞬だけ視線が剣城君の方へと逸れてしまう。
その一瞬で相手にまた抜き去られてしまった。
マズイ、このままじゃ……！
皆帆「森村さん！」
森村「はい！」
僕は森村さんに声を掛け、2人でプレッシャーを掛ける。
左右からのスライディングでボールをグラウンドの外へ弾くと、僕は胸を撫で下ろす。
危なかった……あのままじゃ確実にシュートを決められていたね。
一旦危機は去り、安心するのもつかの間
ふと視線をキャプテンの方に向けると、彼はらしくなく苦い顔をしてその場に佇んでいた。
きっと自分を責めてしまっているんだろう。
止められなかった事に。
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＊IJu＊(プロフ) - 茉奈さん» コメントありがとうございます…！更新ノロノロでごめんなさい…orzでも楽しみにして下さっているようで作者は嬉しいですヽ(*´∀｀)ノこれからも更新、頑張ります〜！ (2020年1月25日 3時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
茉奈(プロフ) - 更新される度にずっと読んでます！これからも頑張ってください！！ (2020年1月23日 17時) (レス) id: a05c497ba0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 茉奈さん» コメントありがとうございます！皆帆君好きに見つけてもらえて嬉しいです(*´∀｀)これからも更新頑張ります〜！ (2019年11月7日 14時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
茉奈(プロフ) - 皆帆君が好きでずっと小説読んでます！これからも更新頑張ってください！おうえんしてます！ (2019年11月6日 15時) (レス) id: 7f21591cb9 (このIDを非表示/違反報告)
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