お説教なのです ページ10
「ただいま帰りました」
自分の家であるお日さま園に着くと私はドアを開ける。
すると玄関では涼野さんと南雲さんが、腕を組み二人とも眉根に皺を寄せて立っていました。
「…随分と遅かったな」
「友達の家にお邪魔していました」
「だったら連絡ぐらい寄越せよ」
「連絡ならしましたよ、基山さんに」
「…あのなぁ、今日アイツは帰って来ないって言っただろ？」
……あ。
すっかり忘れていました。
涼野さんが呆れた様に溜息を吐くと、腰に手を当てる。
「全く…せめて私達にも連絡を寄越せ」
「嫌です。
基山さんにしか連絡したくありません」
「何でだよ？」
「連絡したくないからです」
「はぁ？」
私の発言に南雲さんが非常に苛立った様子で突っかかってくると、涼野さんが南雲さんを宥める。
すると南雲さんは不服そうな顔をしながらも、少し大人しくなった。
「私達にも連絡を寄越せ。
私達が嫌なら八神でもクララでも、なんなら狩屋でもいい。
基山は忙しい奴だから、アイツにはあまり連絡するな」
「無理です」
即答。
すると涼野さんは鋭い眼光で私を睨みつける。
そしてまた溜息を吐くと、私の頭の上に手を乗せた。
「…まぁ、いい。帰って来たのなら。
とにかく、遅くなるのなら連絡してくれ」
「無理です」
「いいから、しろ」
「…はぁ」
涼野さん、目力凄いです。
これ以上否定しても面倒になるだけなので、とりあえず返事だけはしておいた。
実際にする気はありません。
「以後、気をつけます」
私はそう言うと二人の間を通り、自室に向かった。
するとその途中で、丁度部屋から出て来た狩屋君と鉢合わせしました。
「おっせーなA。
何処行ってたんだよ？」
またその質問ですか。
「友達の家です」
「…そ」
正直に答えると狩屋君は眉を顰め、見るからに不機嫌そうな顔をする。
何か悪い事でもあったのでしょう。
「これから夕飯だから、荷物置いたらすぐ下りてこいよ」
「あ、今日はいりません。
友達の家で食べて来ました」
「…」
そう言うと更に彼は眉を顰め、少しして溜息を吐くと「あっそ」と素っ気ない態度で答えた。
「伝えとく」
「そうしてくれると助かります」
そこで会話は終了し、私は自室に向かった。
…とは言っても、今さっき出て来た狩屋君の部屋の隣なのですが。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
