運命なのです ページ39
ぼんやりしているうちに学校が終わり、
放課後、楽しみにしていた部活の時間。
今日も部室に2番乗りで入り、早急に更衣室に入りマネージャーの服に着替える。
因みに大体一番に来るのは神童君なのです。
パパッと着替えを済ませ
私は鞄の中に入れた、不動さんが来た時にあげるお菓子の袋の頭を覗かせてから、更衣室を出た。
今日は来てくれる可能性は低いですが……
かと言って、0ではありませんので。
−−−
皆が来て、練習が始まった。
私は空野さんの隣に並んで、皆(主に天馬君、剣城君、神童君)を観察。
「頑張れーー！！」
空野さんは声を張り、皆を応援する。
……とても可愛らしくて、素敵です。
「…ん？」
ふと水鳥さんが雷門高の正門から入って来た人影を見つける。
私はその人を見てすぐに目を見開き、慌てて部室に戻った。
だって、今の人は、絶対、
不動さんなんですから…！
更衣室で鞄からお菓子を引っ張り出すと、また私は慌てて部室から出て、空野さん達の所へと戻る。
すると丁度不動さんはグラウンド前に立っていて
此方に背中を向けていたので、忍び足で近付き、背中を軽く叩いた。
「ドーーーン！！」
「うわっ？！」
不動さんはビックリした顔をして、私を見る。
作戦、成功なのです。
「…んだよ…お前か」
「脅かし成功です。
あと、これ良かったらどうぞ」
「……どうも」
会話の途中で彼にお菓子を渡すと、
不動さんは素っ気ないお礼を言って、受け取ってくれた。
……やっぱり、似てる。
“あの人”に、凄く。
「それにしても、最近不動さんとよく会う気がするのです」
「ただの気のせいじゃねーか？
それがなんだよ？」
「もしかして、これが世に言う運命の赤い糸で結ばれた2人ってやつじゃないですか？」
「…違ーよ。小指立てんな」
小指を立てて不動さんに突き付けると、彼の手により優しく折り畳まれてしまいました。
…割と本気ですのに。
ハッキリ否定されてしまい、結構なダメージを食らってしまう。
「…で、今日のスパルタメニューはどんな感じなのです？」
「スパルタって何だよ…
別に普通だぞ？」
「はたから見たら重労働で疲れている人にムチを打っているようにしか見えないのですが？」
「…普通、だ」
不動さんは呆れたように溜息を吐きながらそう言った。
そんな不動さんの横で、私は再び小指を立ててピコピコと曲げたり伸ばしたりして沈黙を紛らわせていました。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
