不審者扱いだよ ページ35
「それで…何故、狩屋君は此処にいるのです？」
Aと少し、俺の苦い思い出の話をしていたら、
ふと気になったのか、そう聞かれた。
「…え？別に？
特にこれと言った理由は無いけど…」
「こんな冷えた廊下にただ理由も無く突っ立ってるだなんて、変です、不審です。
まるで風呂上がりにタオル一丁で体を冷やしている南雲さんみたいな怪しさと変態さを感じます」
「例えが回りくどいね？！
そんなに俺不審？！不審者？！」
「今もしこの場に防犯ブザーがあったのなら、迷いなく引き金となる紐を引き抜いて部屋に駆け込みます」
「え？！ちょ、酷くないソレ？！
つかそんなに不審だと思ってんならこうやって話してないでさっさと逃げろよ！！」
「では御言葉に甘えさせていただきます。
おやすみなさい、不審者さん」
「マジかよ？！マジで戻んのかよ！？
ちょっと待てって！逃げんなって！！」
淡々としたマシンガンが容赦無く俺のハートを傷めつけ、
そのまま部屋に戻ろうとするAの腕を、俺は慌てて掴んだ。
「一体どちらなのですか。
逃げようとしたら止めるだなんて、貴方は私に何をしてほしいんですか？
……あ、防犯ブザーを鳴らしてほしいのですか？」
「違ーよっ！！
何で防犯ブザー鳴らして欲しいが為にわざわざ引き止める馬鹿がいるかっ！！」
「今、私の目の前に…」
「違うっつってんだろ？！」
Aは首を傾げ、目をパチパチと瞬かせる。
こ…こんな連続でツッコんだの、中3の時の天馬振り……
最近はあんまりそういうぶっ飛んだ事言わなくなったけど、
けどやっぱりたまに、よくわからないことを口走る事があるんだよな、あの人。
……じゃなくて。
「ハッキリしてください。
さっきから無駄に煩い人ですね、狩屋君は」
「誰のせいだと思ってんだよ、お前…」
「…はて、一体誰なのです？」
絶対、わざとだ。
「それより狩屋君、質問に答えて下さい。
何故狩屋君は此処にいるのです？」
俺がAを睨んでいると、Aが脱線した話を戻した。
…まあ、元々はAがそうさせたんだけど。
「そんなに気になるんなら自分で考えてみれば
？」
「教えてくれないのです？」
「さっきのムカついたから教えてやーんないっ！」
俺は舌を出して彼女を馬鹿にするとAに背中を向ける。
Aは後ろで「教えてください」と連呼しながら俺の服の袖を引っ張る。
……言えるわけないじゃん。
ワンピ姿のAが見たかったとか。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
