メガネとの関係だ ページ26
「最低です、裏切りです。
陣君はまだわかるとして、何故貴方までそちらに行ってしまわれるのですか」
「裏切りはちょっと違うんじゃねーか？」
やや早口で淡々と古城は俺に言って来たので、ツッコむと、
彼女は一瞬間を空け、「いえ、裏切りです」とハッキリ告げた。
……そんな目で見んなよ。
「当然です。
だって、勉強する為に来たんですから。
それでやらないだなんて、それこそ酷いですよ」
「ですが、時には休息も必要です。
毎日勉学に励む陣君は少し休むという行為が必要なのです」
「生憎ですが、休息は十分に足りています。
毎日8時間キッチリ睡眠時間をとっていますし、疲れは残さないようにしています」
「っ…そ、それでも、時にはゲームなどで頭を使うのも……」
「ゲームなどで頭を使ってしまっては返って疲れてしまいます」
「…」
真名部が古城の言葉を遮ってハッキリそう言うと、
彼女は何やら言い淀み、でも口には出さず、ただただ真名部を見て眉を微かに顰める。
そして………
「…和人君、陣君が意地悪してきます」
古城は隣に座っていた和人の肩に額を当て、グリグリと頭を擦り付けた。
声音も弱々しく、如何にもか弱い少女、という感じに。
「よしよし、可哀想にー」
皆帆はそんな彼女の頭を撫で、誰にでもわかるような棒読みでそう言うとチラチラと真名部を見る。
真名部はその様子を見て拳を握り締め、顔をほんのり赤く染めて何かを堪えていた。
……何をだ。
「っ…わかりましたっ！！わかりましたよっ！！
今日は遊びましょう！勉強は無しです！！」
そして突然そう叫ぶと、真名部はメガネをクイッと上げてそっぽを向いた。
「流石陣君です。
ありがとうございます」
それを聞いて古城は顔を上げると、少し嬉しそうな表情をしてそう言った。
「作戦成功です。
和人君、ご協力感謝致します」
「なっ……？！」
「いえいえ、どういたしまして」
そして古城は皆帆とハイタッチする。
やっぱり演技か。わざとらしい。
「グルだったんですか？！」
「はい、陣君ならこうすれば私の思い通りになってくれると思いまして」
「っ……！！」
古城の言葉に真名部は顔を紅潮させ、何か言おうと口を開いたが、
「騙してしまってすみません。
そしてもう一度ありがとうございます、
大好きです、陣君」
次の古城の言葉に、真名部は開き掛けた口を閉じ、
耳まで真っ赤にして、俯いた。
……へー、なるほど。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
