自己紹介なのです ページ25
「…とりあえず、お互い自己紹介でもしておきましょう？」
この重い沈黙を何とかする為、私はそう提案した。
「そうだね。
僕は皆帆和人です。よろしくお願いします」
すると和人君は早速、私の案を実行に移してくれた。
流石和人君です。
空気読んでます。
「…真名部陣一郎です。
よろしくお願いします」
陣君も続けて実行するも、
彼は不動さんに対して、何故か敵対心剥き出しで、
不動さんを睨み付けながらそう言った。
「まぁ、知ってると思うが…
俺は不動明王だ。よろしくな」
不動さんは若干眉を顰めつつも、ちゃんと自己紹介をしてくれた。
……やっぱり似てますね、《あの人》に。
「そして私は古城Aと申します。
以後、お見知り置きを」
「いや、言わなくてもわかりますから…」
私も一応自己紹介をすると、陣君に苦笑された。
……別に、やってみたかっただけです。
「……それで、何をしましょうか？」
また沈黙が訪れ、私は皆にそう尋ねてみた。
すると、和人君が、
「え？勉強会だから、勉強じゃないの？」
と言って、此方を向く。
「…は？勉強会？」
和人君の言葉に今度は不動さんが反応。
眉を顰めながら、私を見る。
「…」
「…ちゃんと連絡しなかったんですか？」
「…はい、すっかり忘れていました」
陣君の質問に正直に答えると、陣君と不動さんからは溜息を吐かれ、
和人君からは苦笑された。
「すみませんでした」
「いえ…いつものことなので、いいんです…」
陣君は『もう慣れた』と言わんばかりの口調でそう言って、再度溜息を吐く。
…そんな、溜息を吐かなくっても…
「いつもなのかよ…」
そして不動さんからは呆れられた。
…そんな目で見ないで下さい。
「まぁ、とりあえず、何をしようか？
予定通り、勉強する？
それとも何か違う事をするかい？」
脱線した話を和人君が戻してくれ、彼は皆に問う。
「個人的にはこのまま遊びたいです。
ボードゲームを出してしまったので」
「僕は予定通り、勉強会をしたいです」
見事に割れました。
「何だお前ら、元々勉強しにここまで来たのか？」
「はい、そうです」
「へー、感心だな〜
じゃ、俺は勉強会の方につこうかな」
……不動さんの裏切り者。
「僕は遊びたいなぁ。
真名部君、勉強してる時ちょっと怖いんだもん」
「えっ？」
救世主、現れる。
私の味方は和人君だけです。
…と、言うことで、
見事、真っ二つになりました。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
