古城の部屋だ ページ21
「疲れた……」
古城の部屋に着いた途端、謎の疲労感が俺を襲う。
古城に差し出された椅子に座り、背凭れに思い切り寄りかかって長い溜息を吐いた。
……基山の質問攻め、しつこい。
まるでマシンガンの様に次々と俺と古城について色々聞かれ、俺は最初はまぁ、それなりに答えてやってたんだけど
ついには答え切れなくなり、古城に目で助けを求めた。
すると古城は俺の腕を引っ張り、基山を無視して部屋に入り、扉を閉めて今に至る。
何なんだよ、あの基山の迫力……
まるで過保護な父親だぞ。
「暫くは単独で部屋から出ない方が良いですね」
「だな…また質問攻め食らうだろうし」
「ああ言う人は無視すれば良いのに」
「…」
いや…いくらなんでも、あの強烈なマシンガンを無視するのは、俺には無理だ。
「それより不動さん、何か飲み物はいりますか？」
古城は話を切り替え、部屋の扉に手を掛けると振り返ってそう俺に尋ねた。
「おいおい、今さっき『暫く部屋から出るのはやめた方がいい』って言ってなかったか？」
「大丈夫です、無視するので」
いや、無視しちゃダメだろ。
「別にいいよ。
喉渇いてないし」
「…そうですか」
そういうのはあまり好きじゃないし、先程の基山の事もあったので俺は断っといた。
古城はそれに素直に応じて、扉から離れると部屋の隅に置いてあった小さなタンスをガサゴソと漁り始めた。
「…何してんだ？」
「不動さんは、何で遊びたいですか？」
俺が尋ねると古城は此方を向き、質問で返してきた。
……遊び？
「遊びって…何の？」
「ボードゲーム？トランプ？
それともチェス？オセロ？」
すると古城はタンスからトランプやらボードゲームやらブロックやらを次々と取り出し、俺に見せながら聞いてくる。
……あぁ、遊びって、そういうのか。
「てかどんだけ持ってんだよ？」
「まだありますよ？
全部出しましょうか？」
「いやいいから」
止めないとまだ出てきそうだったので、一旦そこで止めておいた。
ったく、どんだけ持ってんだよ…
「ところで、何で遊びますか？」
古城は今タンスから出した物を綺麗に並べ、再度俺に尋ねる。
……って、言われてもな…
「…何でもいいんだけど」
「何で遊びますか？」
ダメだ、俺が決めないとずっとこのやり取りが繰り返される。
面倒クセェな、いちいち…
「…じゃあ、ボードゲーム」
「では、どのボードゲームで遊びますか？」
あー、もう。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
