遊ぶ約束だ ページ15
「ところで不動さん」
皆の練習を見ていたら、不意に古城が話しかけて来た。
俺は返事の代わりに彼女を方を向き、首を傾げる。
「土曜日、空いていますか？」
「…は？」
「もし空いていましたら、デー……あ、間違えた。
一緒に遊びに行きましょう？」
「おい、今何て言い掛けた？」
コイツ、今絶対『デート』って言おうとしたぞ。
「別に『デートに行こう』だなんて言ってませんから」
コイツ、今『デート』って言ったぞ。
「嘘下手か」
「嘘を吐くのは得意な方ではありません」
あ、そうなんだ。
まぁ、いつもズバズバはっきり言ってるもんな、コイツ。
「で、土曜日どうなんです？
空いているんですか？それとも用事が？」
「んな催促すんなよ…」
土曜日……か。
土曜日は帝国学園に行く予定がある。
その日は確か鬼道が用事らしいから、その代わりだ。
「あー……」
「どうなんです？」
「無理だな。
帝国に行く用事がある」
「…そうですか」
古城は俯き、あからさまに落ち込んでいるような行動をする。
だけど表情は相変わらずなので、何を考えているのかはよくわからない。
「残念です。
暇人かと思ってお誘いしましたのに…まさか、その日に限って用事があったなんて…」
「…おい」
コイツ、ハッキリ言い過ぎだろ。
少しは誤魔化せ。
「では、日曜日はどうです？」
「日曜？」
「はい」
日曜は…暇だな、うん。
特に予定は入れてないし。
「…まぁ、暇だけど」
「ではその日にお家デートしましょう」
ついに言いやがったぞ、『デート』って。
……って、お家デート？
「おい、お前まさか俺ん家に押し掛けて来るんじゃ…」
「いえ、私の家です」
古城は淡々と即答。
少しだけ安心した。
「別に俺は良いが、お前の親御さんはどうなんだよ？」
「大丈夫です。
勉強を教えてもらう先生みたいな人、と言えば何とかなります」
コイツさっき、嘘吐くの苦手、とか言わなかったか？
……まぁ、いいや。
「決定です。
では日曜日、9時に雷門高の正門で待っています」
俺が何も答えずにいると古城は肯定と見なしたのか、集合時間と場所を俺に伝えた。
「了解」
「絶対ですよ？
ドタキャンしたら許しません」
「わかったわかった」
適当に返事をしてやると、また古城は嬉しそうな顔をした。
……………ちょっと待て。
俺と古城って、どういう関係だったっけ？
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
