捕まったんだ ページ14
円堂にマフラーを返した後、さっさと帝国学園に戻ろうとしたら
何故か俺は古城の必死の説得により、今日も雷門高のコーチとして此処に留まることとなった。
いや、別に良いんだけどさ……
コイツ、俺の後ろについてくるから、何か気不味いというか、しつこいというか…
「ところで、帝国学園には行かなくていいのですか？」
「お前のせいなんだけどな」
コイツ、知ってて言ってんのか…？
遠回しにバカにしてるようにしか聞こえない。
…まぁ、一応鬼道に連絡した方がいいだろうな。
俺はポケットから黒のスマホを取り出すと、連絡先を開いて鬼道を探す。
「…誰に電話するのです？」
すると古城が俺の顔を見上げ、微かに眉を顰めて俺に尋ねた。
……何か、怒ってる様な気がする。
「鬼道だよ。
一応連絡しないと、アイツの場合面倒だからな」
「鬼道…？
あ、あのハーフアップさんですか」
「…あぁ」
そこかよ。
古城と少し話していると、すぐに鬼道の番号を発見。
携帯番号をタッチして、耳に当てる。
古城は相変わらず俺を見上げ、ジッと見つめる。
『もしもし？』
「もしもーし、俺だよ俺」
少ししたら鬼道に繋がり、俺はとりあえず声を掛けて俺だと認識させた。
『…詐欺でもしてるのか？』
「違ーよ」
『それで、どうしたんだ？』
「あぁ、俺今日そっち行けないわ。
雷門のガキに捕まっちまってな」
俺がそう伝えると何故か古城は一瞬、嬉しそうな顔をした。
だがすぐいつもの無愛想面に戻り、ジッと見つめる。
……何だ、コイツ。
『そうか…わかった』
「じゃ、それだけだから」
『あぁ、頑張れよ』
鬼道のエールを聞いてから俺は電話を切り、ポケットにスマホをしまう。
古城はまだジッと俺を見ていて、流石に少し気味悪くなり、彼女に声を掛けた。
「…何だよ、さっきから」
「いえ、特には。
お気になさらないで下さい」
そう言われても、いつまでも顔を見られてたら嫌でも気になるだろうが。
「何か俺の顔に付いてるか？」
「いえ、何も」
「じゃあ、何か言いたい事とかでもあるか？」
「胸がいっぱいで上手く言葉が出てきません」
「…」
またコイツは、無表情で淡々と……
思わず目をそらすと、古城はまた嬉しそうな顔をした。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
