連続で再会なのです ページ13
帰りの学活が終わり、私は鞄を持って、重い足取りで部室へ向かった。
はぁ…やっと学校が終わりました。
あとは部活に行き、普通に帰って以下略小。
そして寝るだけです。
今日は確実に不動さんが来ないとわかっているので、いつもよりブルーです。
「はぁ…」
私は部室前で溜息を吐き、中に入る。
その時、私は目の前の光景に思わず目を見開いた。
___円堂さんが、不動さんと話してる。
理由はよくわかりませんが、とにかく不動さんがいる。
一瞬夢かと思い、自分の頬を引っ張ってみると、痛い。
「っ……」
あ……力入れすぎた、痛い。
………と、言うことは、
これは現実………？
「不動さんっ！」
私はその事実を確認すると直様駆け寄り、声を掛けた。
途端、不動さんは「げっ」と声を漏らし、目をそらす。
……私、何かしたのでしょうか。
「お、古城じゃないか！
今日はいつにも増して早いな」
「それは円堂さんこそ。
…それより不動さん、何故此処に？」
「…いちゃ悪いかよ？」
私が尋ねると、不動さんは若干機嫌を損ねたようで、眉を顰める。
その態度も返答も何処か《あの人》に似ていて、少し嬉しかった。
「いえ、通常なら二日連続で顔を出すなんて無かった事ですから…」
言葉が足らなかった様なのでそう付け足すと、
不動さんは頭をガシガシ掻き、私を見下ろして口を開いた。
「円堂にマフラーを返しただけだ。
ほら、昨日見せただろ？」
…あぁ、あの赤いマフラーですか。
最初は誰かの手作りを貰ったのかと思って、思わず睨んじゃいましたよ。
バレてなければいいのですが。
「なるほど。
円堂さん、ナイスです」
「え？なんで？」
「グッジョブです、一生貴方について行きます、監督」
「え？え？？」
私が親指を立てて褒め称えるが、円堂さんは何の事かサッパリわからない様子。
当たり前です、知られてはいけません。
私は別に良いですけれど、不動さんの立場が危うくなります。
「えーと…よくわかんないけど、俺今褒められてる、のか？」
「そうなんじゃねぇの？」
「褒めています、褒め称えています。
人生今まででこんなにも褒めた事が無いって程褒めてちぎっております」
「そ、そんなに？
俺、何かしたか……？」
「はい、大好きです、監督」
「……え？」
私が『大好き』と監督に言った瞬間、
何故か円堂さんよりも不動さんの方が反応しました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
【妖怪ウォッチ】雷門の天才少女は妖魔界の人気者！？〜その2〜【イナイレ】
【野坂悠馬】戦術の皇帝と聡眼の麗乙女 �宗撻ぅ淵坤泪ぅ譽屮鵐�リオンの刻印】
【イナイレ】ホワイトカーネーションを紡ぐ【バダップ】＊3輪目＊
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
