○暇だった○ ページ8
……1時間経過。
あれから1時間、俺は何もせず、ベットの上でただじっとしていた。
Aが言われていた事をキチンと守り、安静にしていた。
その間、俺はずっと窓から外の景色を眺めていた。
と言っても、主には毛布の洗濯をしているAの様子を見ていたのだが。
「ふぅ〜〜〜…終わったぁ…！」
毛布を物干し竿に干し、Aは額の汗を腕で拭いながら部屋に戻ってきた。
彼女の顔や服には所々に石鹸の泡が付着しており、さらにワンピースの裾は泥で汚れ、水浸し。
しかも腕と足の包帯が解けかけていて、その下の赤黒く変色した、まるで大火傷のような爛れた肌が……
「あ、ゴウセル…！
今度は、ちゃんとベットにいるね！」
Aはベットの上にいた俺を見ると微笑み、ベットの近くの椅子に座る。
「安静にしろ、と言われたからな。
じっとしてた」
「…え？
も、もしかして…ずっと？」
「お前が毛布を洗っていた1時間、ずっとだ」
正直に答えると「え、えぇ……」と何故か心配そうな顔をされた。
……何故だ？
「ご…ごめん、なさい。
本とか、何冊か渡した方が良かったね……」
「本……？
この家には本があるのか？」
「わ、私、本が好きで……よく、読んでるの。
…全部、隣の部屋にあるけどね」
「ごめんなさい」と最後に一言謝って、Aは苦笑する。
…この家にも本があるのか。
あとで拝見させていただこう。
「それよりA、包帯が解けているがそのままでいいのか？」
話を切り替え、ずっと気になっていた事を気付いていない様子のAに教えてやる。
するとAの表情が一瞬固まり、
「………え……………？」
と、自分の腕や足を見る。
瞬間、彼女はガタッと椅子から急に立ち上がり
ベットのそばにあった棚の中を引っ掻き回して新しい包帯を取り出すと、
そのまま外に出て行ってしまった。
窓から外を見るが、Aは見えない。
………どうしたのだろう、いきなり。
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鹿野伊愛(プロフ) - むり。この物語好きすぎて無理しにそう。神か、神なのかあなたは (2016年9月21日 15時) (
レス) id: 4b8e363bf2 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - みょんさん» コメントありがとうございます！！ め、目から塩水っ……？！そんな、僕の書く小説は人体に危険を及ぼすものだったのk(((( ですよね、ゴウセル可愛いですよねっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります(｀･ω･´) (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 綺水。さん» 初めまして、コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) いやいや、そんな、ゴウセルのキャラブレブレな気がするのですが……orz 更新、頑張ります！！ (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - アヤさん» だよね、ゴウセル可愛いぃぃぃい((( しかし僕はその可愛さを伝えられていないぃぃぃいいい(((゜Д゜；)))← (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - い……目から塩水が……←とっても感動しました！ゴウセル可愛い(更新(頑張って下さい！ (2015年8月13日 0時) (レス) id: ecb616bc75 (このIDを非表示/違反報告)
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