○毛布○ ページ6
「そ、そうと決まったら…えっと、色々やらないとね！」
暫く嬉しそうにはしゃいだ後、
Aは手をポンと一つ叩き、楽しそうに笑った。
「何をするんだ？」
「まずは、寝る場所を決めるの！
ちょっと待っててね！」
Aはそう言うと扉を開けてバタバタと外に出た。
少しするとズルズルと何かを引きずる音がして、だんだんと近付いて来る。
「よいしょっ………と…！」
Aは毛布の塊を抱え、持ちきれなくて腕からはみ出た部分を引きずりながら部屋にやって来た。
彼女が玄関の前で毛布を落とした瞬間、ホコリが舞い上がりAは咳き込んだ。
「それは何だ？」
「も、毛布だよ！
ちょっと大きめでね、つ、継ぎ接ぎだらけだけど…」
「それは見ればわかる。
何故此処に持って来た？」
「何で、って…ゴウセルの寝る場所を作る為だよ？
………あ、でも…ゴウセル怪我してるし…
ベット一つしか無かった……」
Aは落胆し「どうしよう…」と呟く。
しかし少し考えた後、再び笑顔になって顔を上げる。
「そうだ！
私、床で寝る！！」
名案と言わんばかりに目を輝かせ、Aは毛布を持つと再び外に出た。
…と、思ったらまた戻って来て、大きな洗面器と石鹸を持ってまた外に出る。
忙しい奴だ。
持ち物から推測すると、彼女は毛布を洗濯しに行ったのだろう。
「ゴウセル！
わ、私毛布の洗濯するから、ちょっと待ってて！」
ほらな。
彼女がいなくなると部屋は静かになる。
窓から外を眺めると、丁度Aの様子が見えた。
現在、彼女は石鹸を泡立てているようだ。
…何か、手伝える事は無いだろうか。
助けてもらったらお礼をするのが常識だと、前に本で読んだことがある。
俺は瀕死になった状態を彼女に助けてもらい、更には聖騎士から俺を隠してくれようとしている。
これは何かしらした方がいいだろう。
俺はベットから起き上がると外に出て、彼女の元へ向かう。
彼女は毛布をジャブジャブと一生懸命洗っているからか、気付かない。
「…何か手伝える事は無いか？」
「ひゃぁあっ？！」
ある程度近付いた所で声を掛けると何故か叫ばれた。
バッとAは振り返り、俺を見ると目を見開いて驚いた顔をする。
…？
もしかして、驚かせてしまったのだろうか。
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鹿野伊愛(プロフ) - むり。この物語好きすぎて無理しにそう。神か、神なのかあなたは (2016年9月21日 15時) (
レス) id: 4b8e363bf2 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - みょんさん» コメントありがとうございます！！ め、目から塩水っ……？！そんな、僕の書く小説は人体に危険を及ぼすものだったのk(((( ですよね、ゴウセル可愛いですよねっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります(｀･ω･´) (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 綺水。さん» 初めまして、コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) いやいや、そんな、ゴウセルのキャラブレブレな気がするのですが……orz 更新、頑張ります！！ (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - アヤさん» だよね、ゴウセル可愛いぃぃぃい((( しかし僕はその可愛さを伝えられていないぃぃぃいいい(((゜Д゜；)))← (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - い……目から塩水が……←とっても感動しました！ゴウセル可愛い(更新(頑張って下さい！ (2015年8月13日 0時) (レス) id: ecb616bc75 (このIDを非表示/違反報告)
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