○出来上がった冠○ ページ34
「でーきたっ！！」
やっと輪っかの形になった所でAに留め方を教えてもらい
見事花冠が完成した。
作り終えるとAは花冠を見て嬉しそうに微笑んだ。
……これが、冠……？
「ゴウセルの冠も綺麗だねっ！」
「…同じ花で作ったのだが？」
「同じ花だけど、ちょっと違うのっ！」
Aは俺の花冠を見て楽しそうに笑うと、自分の花冠を頭に乗せて俺を見上げた。
「ほらっ！こうやって頭に乗せると、冠っぽいでしょっ？」
「いや、全くそうは見えない」
「い、いや…ちょっとは、そんな感じに見えない？」
「見えない」
「もー！ゴウセルったら〜！」
Aは頬を膨らませると、ポカポカと俺の背中を叩いた。
全然痛くない。
「ほらほら！ゴウセルも花冠乗せて乗せて！
どんな感じになるのか、見てみたいっ！」
Aはそう言うとキラキラした瞳で俺と俺の作った花冠を交互に見つめる。
相変わらずコロコロの表情の変わる奴だ。
俺は自分の花冠を見つめた後
その花冠を持ち上げて、そっと自分の頭の上に置いた。
「…どうだ？」
そしてピースをしながらAに尋ねると
Aは大きく頷きながら、屈託のない笑顔でこう言った。
「似合ってるよ、ゴウセル！
とっても可愛い！！」
「そうか、ありがとう」
素直に礼を言うと、Aはクスッと楽しそうに笑って立ち上がり、くるりと一回転した。
その時、風が吹き花びらが一斉に舞い散った。
ポンチョからはみ出した長い金髪も揺れ、太陽の光を反射してキラキラと輝いた。
「ゴウセルったら、本当に面白い！」
「そうだろうか？」
「だって、普通は男の子が可愛いなんて言われたら嫌がるでしょう？」
「そうだろうか？」
「ふふっ、ほら面白い」
Aはクスクスと笑うと、俺に背中を向けて走り出した。
行動の意味がわからず、俺は首を傾げる。
「ゴウセルー！！次はおにごっこしよっ！！
最初はゴウセルが鬼ねっ！！」
少し離れた所でAはそう言うと、尚も彼女は走り
湖の広場を抜け、森の奥へと進んでいく。
……おにごっこか。
まずは10数えなければ。
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鹿野伊愛(プロフ) - むり。この物語好きすぎて無理しにそう。神か、神なのかあなたは (2016年9月21日 15時) (
レス) id: 4b8e363bf2 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - みょんさん» コメントありがとうございます！！ め、目から塩水っ……？！そんな、僕の書く小説は人体に危険を及ぼすものだったのk(((( ですよね、ゴウセル可愛いですよねっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります(｀･ω･´) (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 綺水。さん» 初めまして、コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) いやいや、そんな、ゴウセルのキャラブレブレな気がするのですが……orz 更新、頑張ります！！ (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - アヤさん» だよね、ゴウセル可愛いぃぃぃい((( しかし僕はその可愛さを伝えられていないぃぃぃいいい(((゜Д゜；)))← (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - い……目から塩水が……←とっても感動しました！ゴウセル可愛い(更新(頑張って下さい！ (2015年8月13日 0時) (レス) id: ecb616bc75 (このIDを非表示/違反報告)
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