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○タオル○ ページ27

「ぜ、ぜぜ絶対!!
絶対、こっち見ないでね?!絶対だよ?!」



俺が正面を向こうと首を動かすと、Aはやや早口でそう言った。

理由を聞こうと口を開きかけた瞬間、またAから「見ちゃダメ!!絶対!!」と慌てた口調で言われたので、仕方なく彼女に背中を向ける。


少しすると後ろからシュルシュルと包帯を解く音が響いた。



「手伝ってやろうか?」

「い、いいらないってばっ!!」



なので俺がそう言うと、Aに即答で拒否されてしまった。


…そんなに、包帯の下が見られたくないのだろうか。

あの赤黒く爛れただけの肌を。



−−−



「あとはこうして…と!!

ゴウセル、もういいよ!」



暫く後ろを向いていると、Aからやっと声が掛かった。

俺は後ろを振り返り、彼女の方を向く。


Aはタオルで体を包み込んだまま、微笑んでいた。

唯一タオルで包まれていない膝下と左目部分には真新しい包帯が巻かれ、タオルの隙間から見える右腕にも同じ様な包帯が巻かれていた。


全身の包帯を巻き直したんだな。
しかし、何故まだタオルで隠す?

着替えは済ませたのではないのか?



「…A、何故まだタオルで隠す?」



抱いた疑問をそのまま口にすると、
Aはほんのり顔を赤らめて一度目をそらすと、苦笑した。



「わ…私…今、裸だから…」

「裸…?何故だ?」

「私ね、服があのワンピースしか持ってないんだ」



「えへへ…」とAははにかみながら頬を掻く。


…服を一着しか持っていなかったのか。

道理で毎日着ているわけだ。



「だからね、服が乾くのを待たないと」

「それまでどうする気だ?」

「し…暫くは、このまま……かな」



Aは戸惑いの表情を見せてから笑って、肩を竦めた。

暫くはタオルで過ごす気のようだ。


…それでは、彼女は風邪を引いてしまうかもしれない。


かと言って、彼女の服はもう無いらしい。

本当かどうか確かめたい所だが、この家の主である彼女が言うのだから服が見つかる可能性は限りなく低い。


このまま放って置くわけにもいかないし、この場合は……

○掌○→←○あっち向いて○



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鹿野伊愛(プロフ) - むり。この物語好きすぎて無理しにそう。神か、神なのかあなたは (2016年9月21日 15時) (レス) id: 4b8e363bf2 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - みょんさん» コメントありがとうございます!! め、目から塩水っ……?!そんな、僕の書く小説は人体に危険を及ぼすものだったのk(((( ですよね、ゴウセル可愛いですよねっ!!(((o(*゚▽゚*)o))) 更新頑張ります(`・ω・´) (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 綺水。さん» 初めまして、コメントありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o))) いやいや、そんな、ゴウセルのキャラブレブレな気がするのですが……orz 更新、頑張ります!! (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - アヤさん» だよね、ゴウセル可愛いぃぃぃい((( しかし僕はその可愛さを伝えられていないぃぃぃいいい(((゜Д゜;)))← (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - い……目から塩水が……←とっても感動しました!ゴウセル可愛い(更新(頑張って下さい! (2015年8月13日 0時) (レス) id: ecb616bc75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年4月21日 23時

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