○湖○ ページ25
それから暫く、Aを追い掛けながら森を散歩していると、大きく開けた場所に行き着いた。
中央には大きな湖があって、周りには綺麗な花畑が広がっていた。
A「着いたーー！！
此処に来たかったんだよね！」
Aはそこに着くと振り返って微笑み、俺の腕を引いて湖の縁まで駆け寄った。
その時もAは直接俺の手に触れるのではなく、袖で覆われた部分を掴んで。
「適当に走り回っていたんじゃなかったんだな」
「当たり前じゃん！
そんな事したら迷子になっちゃうよ〜」
「そんなにバカじゃないもん！」とクスクス笑い、湖を覗き込んだ。
湖の水はよく澄んでいて、泳いでいる魚の様子がよう見えた。
深さはそんなに深くない。
手前は足首までで浅く、中央に行くほど深くなっていくが、それでも膝下までだ。
「此処ね、とっても素敵な場所だからたまーに来るんだ〜！
お花いっぱいだし、湖も綺麗だし、それに誰も来ないし！」
Aは靴を脱ぎながらそう説明すると、湖の縁に靴を揃えて、そろりと湖に足をつける。
「ひゃあっ？！冷たっ！！」
瞬間、Aは勢い良く足を上げ、
またゆっくりと足を下ろした。
再び足を湖に入れるが今度は足を上げたりせず、そのまま立ち上がると振り返って満面の笑みを浮かべたら。
「ゴウセルも入りなよ！
冷たくて気持ちいーよ！」
「早く早く」と急かされ、俺も仕方なく靴を脱ぐ。
Aの靴の隣に俺のを並べ、ズボンの裾を捲って湖に足をつける。
…冷たい。
だが今日は暑いから丁度いいだろう。
「ね？気持ちいーでしょ？」
「…？
確かに冷たいが…気持ち良いのか？」
「ふふっ…ゴウセルって、本当面白い」
疑問を口にしただけなのにクスクスと何故か笑われた。
Aは踵を返すとザブザブと中央に向かって、再び振り返って手招きをする。
…ワンピースの裾が完全に湖に浸かっているのに、彼女は果たして気付いているだろうか。
「ゴウセルこっちこっちー！
深いよーー！」
「無闇に駆けるな。
滑って転んだらどうする」
「大丈夫だよ！！
そうしたら家に帰ればいいし、第一そんな転ぶと……」
Aが笑いながら何かを言いかけた時だった。
彼女の体が大きく後ろに傾いたのは。
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鹿野伊愛(プロフ) - むり。この物語好きすぎて無理しにそう。神か、神なのかあなたは (2016年9月21日 15時) (
レス) id: 4b8e363bf2 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - みょんさん» コメントありがとうございます！！ め、目から塩水っ……？！そんな、僕の書く小説は人体に危険を及ぼすものだったのk(((( ですよね、ゴウセル可愛いですよねっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります(｀･ω･´) (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 綺水。さん» 初めまして、コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) いやいや、そんな、ゴウセルのキャラブレブレな気がするのですが……orz 更新、頑張ります！！ (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - アヤさん» だよね、ゴウセル可愛いぃぃぃい((( しかし僕はその可愛さを伝えられていないぃぃぃいいい(((゜Д゜；)))← (2015年8月14日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - い……目から塩水が……←とっても感動しました！ゴウセル可愛い(更新(頑張って下さい！ (2015年8月13日 0時) (レス) id: ecb616bc75 (このIDを非表示/違反報告)
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