彼女の目覚め ページ48
「そうこなくっちゃね！！」
緑の妖精は楽しそうにそう言うと、複数の触手を僕の方へと向かわせた。
僕はそれを先程と同じように切り刻み、本体へと迫る。
「おっとっとぉ！」
それを彼は剣で受け止めた。
そのままの状態で僕に触手が襲い掛かる。
なので幾つかの髪束に分け、それぞれで触手を斬りつけた。
「凄いすごーい、Aちゃん！
ホントにどうなってんの？
よく伸びるね〜！」
「知らない」
「またまたぁ、冷たいなぁ〜」
「これからやられる奴に教える理由ってある？」
「…！？」
話している最中に、彼の後ろに回らせていた髪束を彼の背中に向けて放った。
妖精は慌てて振り返ったが、もう遅い。
「…！」
しかしそれは弾かれ、失敗に終わった。
でも、あの妖精が弾いたんじゃない。
「キング…」
ボロボロの姿で倒れているキングが、
「おい、どういうつもりだ？」
「…」
僕がキングを睨み付けると、彼もまた僕を睨んだ。
………手を出すな、てか。
「…了解しましたっと」
僕は髪を元の長さに戻すとゆっくり妖精から離れる。
妖精は不思議そうな顔をしながら首を傾げた。
「あれぇ？どしたのAちゃーん？
もっと遊ぼうよ？」
「飽きた」
「酷いな〜、チミってもうちっと言葉を選べないのかね？」
「そんな余裕、無ぇから」
妖精と少し話していると、彼の背後に無数の小さな刃物が現れた。
だが妖精はそれを予想していたかのように触手で弾き、更にキングを触手で殴った。
おー、痛そう。
「チミは何度言えばわかるのかね〜〜？
チミには俺っちはたおせないんだってばっ！！」
キングが空中に舞い上がった所を彼は更に触手でぶん殴る。
だがキングは反撃しない。
「…さぁ、妖精王よ。
愛する者の無残な死に様を瞼と脳裏と心に刻み焼きつけろ」
そう言うと、王都中に生えていた触手が一斉にディアンヌに襲い掛かった。
何度も何度も無数の触手で叩きつけ、周りの建物も粉々に崩し、砕き、ただの瓦礫と化す。
だけど僕はそれを少し離れた所でじっと見ていた。
何もしようとはしなかった。
何故なら、キング魔力が凄まじく高まっていたから。
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
