彼女の想い出＊後 ページ45
『己の〈耽美〉の為に国中の女性を殺害して回り、更には一国の第二王女をも亡き者にした！！
その罪は重い！！
大罪人、Aを禁固二千年の刑に処す！！』
こうして僕は大罪人となり、
団長によって、僕は〈七つの大罪〉というメンバーの一員となった
頬に猫の紋様が刻まれ、不思議なカンザシを与えられた
服も鎧も、住む部屋も与えられ
日々僕は剣と弓の稽古をしながら、そこで過ごした
でも僕は一時もリラを忘れなかった
いや、忘れられなかった
女性を見るとリラのあの冷たい瞳を思い出し、彼女のように睨み付けた
他人と関わるとリラを忘れてしまいそうで怖くって、僕は関わらないようにしていた
それなのに
『…おい、何でついて来るんだよ？』
『お前に興味があるからだ』
しつこい奴が現れた
バカデカイ鎧を着た、正体不明の奴
ソイツは毎日毎日僕の跡をついて回り、頻りに話し掛けてくる
どうやら心が読めないからついて来てるらしい
当たり前だ、僕の“魔力”で弾いてるんだから
あまりにもしつこかったから、ある日言ってやったんだ
『もう、僕に近付かないで』って
『嫌いだ』って
それからソイツは、近づいて来なくなった
話し掛けて来なくなった
周りはそれを見て心配してたけど、
僕としては清々した
僕が〈七つの大罪〉になって一年くらい経った頃
聖騎士長が殺された
槍でメッタ刺しに刺され、死んでいた
僕達は濡れ衣を着せられたのだ
街や村には手配書が貼られ、僕はバレないように日々点々と移動した
食料は動物を狩りその肉を食べ、生活していた
そんな生活をしていたが、遂に限界がきた
ある日いつも通り歩いていると、ふっと体の力が抜けて倒れてしまった
意識が朦朧として、瞼も重くなる
僕は死を覚悟した
でも不思議と怖くは無かった
そんな中、奴は再び現れた
『…また、お前…かよ……』
バカデカイ鎧を着た、しつこい奴
ブン殴っても、蹴っても、ぶっ刺してもついてきた、ストーカー
僕はソイツを睨み付ける
『大っ嫌い……アンタ……なん、て……』
そして、吐き捨てた
出来ればこんな、弱った姿は見られたくなかった
放っておいてほしかった
だがソイツは鎧から出て来て、僕の前に立った
初めて見た本体の姿
でも何の興味も湧かなかった
ソイツは僕の顔の前で手を翳す
『俺は、まだお前に興味がある』
それを最後に
“僕”は僕じゃなくなった
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
