彼女の想い出＊中 ページ44
僕はその夜、1人の女性の心臓を矢で射た
その人はリラと同じ村に住む女性
リラには劣るが、綺麗な顔立ちをしていた
別に、その女性を殺して何も感じなかった
動物を仕留める感覚と何ら変わりなかったから
その日から私は彼女の為
リラの為に、女性を仕留め続けた
たまに遠くまで足を運び、そこでも女性を仕留めた
僕は魔女族だから、瞬間移動すればすぐに行けた
だけど仕留めても仕留めても、リラは毎晩のように涙を流し続けた
いや、寧ろ僕が夜中に獲物を探しに行き始めた頃から、泣く時間が増えた気がした
僕は彼女の為に必死に女性を仕留めて回った
どっかの国のお姫様も仕留めちゃったみたいだけれど、興味は無かった
僕にとっては、リラが全てだったから
ある時、リラは言った
『貴方の髪の毛って……とても綺麗よね…』
僕の真っ白い髪の毛を触りながら
綺麗な女性を見る時のような瞳で
その時、僕は思った
『僕が消えれば彼女は悲しまないのかな』って
『僕が消えれば彼女は喜んでくれるかな』って
僕は自身にナイフのような髪の毛を突き付けた
するとリラは立ち上がり、慌てた様子で僕を見た
僕はそんな彼女に向かって微笑み、自身の髪の毛を僕の胸に………
『やめて、A_______』
刺さらなかった
何故なら、リラが僕に抱きつき、
私の鋭利な髪の毛を、その華奢な体で受け止めていたから
慌てて僕は髪を抜いたが、遅かった
リラは倒れ、床をその血で濡らした
『あ………ぁ…ぁ……嘘……？』
僕は呆然と彼女を見つめる
すると、彼女は力無く微笑んだ
『……今まで……ありが、と……………
私の為に………私の欲望の為に………』
『お願い！！死なないで！！！
僕を……1人に、しないで…！！』
『ごめん…ね…………
私の…我儘に付き合わせちゃって……』
『いいの！！そんな事いいの！！
お願い…いかないで……！！
何で……何で………！！』
わからなかった
彼女が何故、こんなことをするのか
彼女が何故、こんな時でも笑っているのか
『……大好きよ』
『うん………うん………
僕も……大好きだよ
とっても綺麗な、アンタの事が…！』
『＿＿＿』
その答えはわからないまま、
リラはもう、目を開けてくれなかった
『……あ……アア………』
僕は彼女の手を握り締め、
最後に愛しい彼女の為に、涙を流した
『リラ＿＿＿＿＿＿』
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
