彼女の訂正 ページ39
その後、私達は一言も言葉を交わさず、先を急いだ。
突如上がった巨大な炎の竜巻は消え、目的地が近くなったのか、感じる魔力も強くなる。
「…！？
ゴウセル様！？」
何人かの人が見えてきた…と思ったら、
いきなりゴウセル様は思い切り尋常じゃないスピードで走り出した。
私も慌てて後を追うと、直後に物凄い魔力が放出され、辺り一面に砂埃が舞って視界を奪う。
砂埃がおさまると、ゴウセル様は知らない女の人を抱え、家の屋根に乗っていた。
「誰だ…！？」
「誰だっ！！？」
「誰でしょう」
ゴウセル様は無表情でそう言うと、女の人を下ろして私に向かって手招きをする。
仕方なく私も少し助走をつけて飛び、ゴウセル様の隣に着地する。
「あ…あなた達は一体何者です？」
女の人は私とゴウセル様を交互に見ながら尋ねる。
しかし何かに気付いたのか、一瞬顔付きを険しくさせ、再び言葉を紡いだ。
「その胸の……羊の紋様！！
まさか…」
「〈七つの大罪〉
〈
ゴウセル様はビシッとカッコいい(であろう)ポーズを決め、その名を名乗る。
周りの聖騎士達は唖然として、視線を私にも向けた。
「あれが…」
「じゃあ、あの隣の女は……！？」
「あ、ただの村娘Aです」
私まで勘違いされそうなので、途中で言葉を遮る。
「お前は村娘と言うよりは小屋に住んでいたから小屋娘の方が良いと思う」
すかさずゴウセル様が細かい所をツッコんできた。
小屋娘ってなんだよ……
「どっちでもいいだろ。
今勘違いされてそうだったから、咄嗟に答えただけだ」
「では村娘ではなく恋人と名乗れば良かったんじゃないか？」
「此処でのろける馬鹿があるかっ！」
そして始まる緊張感の無い会話。
ゴウセル様ってホント、空気読めない……
「つか…手配書のイメージと大分違くね？」
「ゴウセル……！！」
しかし屋根の下では空気が張り詰めている様子。
赤い鎧の男がゴウセル様を睨み付ける。
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
