彼女の決断 ページ37
メリオダスの後を追い進むと、
突然、少し離れた所で爆発のような音と煙が上がった。
「なんだ！？」
「音と振動から距離は0.5マイル。
南門と城の間だ」
「エリザベス………！」
メリオダスはゴウセル様の説明を聞くと、
城の方向から真っ直ぐ煙の立ち上る方へと向かい始めた。
「おい団ちょ！
城に行くんじゃねーのかよ！？
あそこに王女さんがいるかはわかんねーだろが♪」
バンはメリオダスにそう言うも、
メリオダスは聞こえていないのか、止まらずに突き進む。
「ちっ！」
メリオダスの様子にバンは舌打ちをし、それでも彼はメリオダスを追う。
「俺たちも後を追った方がよさそうだな」
「おう…」
私は戸惑いながらも、ゴウセル様と一緒に2人を追う。
ーーー
メリオダスを追ってまた少しすると、
今度は別の方角でいきなり地面から大きな、
まるで刃のような岩が生えた。
「なんだ、アレ…！？」
「団長、見ろ」
「…ああ！」
一旦足を止め、その大岩を見上げる。
岩の先端には誰かが突き刺さってる……ような？
「“
ディアンヌの技だ」
「なんで王都にいるんだよ？」
「ディアンヌって私達をここまで投げ飛ばした巨人族の子だよね？」
「…だが、この魔力は確実に彼女のものだ」
ゴウセル様も流石にわからないのか……
まぁ、わかったら逆に凄いけど。
「どうするよ団ちょ…？
どうやら聖騎士とハデにドンパチやってるようだぜ」
「…………」
メリオダスは大岩をじっと見上げながら、真剣な顔をして、何も言わない。
きっとどうしようかか悩んでいるんだ。
エリザベスを先に助けるか、ディアンヌを先に助けるか。
どっちもメリオダスにとっては大切な仲間だもんね。
「俺が行こう。
団長は王女の救出を最優先してくれ…」
暫くの沈黙の後、ゴウセル様がそう言って大岩の方角を見つめる。
慌てて私は手を上げた。
「じゃあ、私も行くっ！！」
「リラ……」
「だってゴウセル様が心配なんだよっ！
ちょっとでもサポートしたいんだ！」
「『邪魔する』の間違いじゃねぇか♪
お前、狙うの下手だし」
「う、うるせぇ！
お前がチョロチョロ動くのが悪いんだ！」
「だがリラ、お前は裸足……」
「もういいだろ裸足はっ！？」
緊張感の全くない会話を繰り広げてから、
私とゴウセル様は、ディアンヌを助けに向かった。
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
