彼女の疑い ページ35
「
双弓を聖騎士に向け、ゴウセル様は無数の光の矢を放った。
その矢は全て聖騎士の胸を確実に射たが、
何故か無傷だった。
一瞬だけ動きを止め、その後また聖騎士達は此方に向かう。
「おいゴウセル〜〜♪
全然効いてねぇぞ！？」
その様子にバンがゴウセル様にそう言うが、
ゴウセル様は神器をしまい、じっと向かってくる聖騎士達を見た。
「ちょ、ゴウセル様！
これどうす……うわっ！？」
私もゴウセル様に一言文句を口にしようとした時、
何故か私は、聖騎士達に抱き締められた。
「メリオダス！！
我が息子よ！！」
「バンの兄貴！！！
会いたかったーーーー！！」
「リラ様っ！！」
「ゴウセルたーん！！」
「…あ？」
「…は？」
「…へ？」
え、ちょ、何、この態度の変わりよう？
さっきまでの殺気はどうしたんだ、こいつら？
「ゴウセル様…？
こ、これは……」
私は隣で抱き締められているゴウセル様に尋ねる。
すると彼はメガネを外し、壊れていないか確認しながら答えてくれた。
「この聖騎士たちにとって俺たちは、久々に再会した親しい家族や友人…恋人……という設定だ」
「記憶を上書きしたのか…？」
「シッ」
ゴウセル様は口に人差し指を当て、続ける。
「あくまで簡易的な処置だ…
記憶の矛盾に気がつけば、いずれ元に戻る…
安心しろ、この技にかかっていた間の記憶は消去される」
「なんつー技だよ……」
恐ろしい技だ。
流石ゴウセル様。
〈七つの大罪〉の一人なだけあるわ。
『や…ろ………僕……かづ……！！』
「……！」
聖騎士に抱き締められながらも苦笑していた時、
私の頭の中に、突如
その声は、間違いなく私のだった。
だが、所々言葉が抜けてて何を言ってるのかはわからない。
それにその手も、誰の手かはわからない。
少しゴツゴツしているから男の人の手かもしれないが、正確にはわからない。
何なんだろう、今の光景は…
私の、記憶………？
だけど、私はあんなの知らないし…
「「絶対！俺たちには使うなよ！！？」」
「了解」
メリオダス達に強く言われ、ゴウセル様は短く答えた。
私はそんな彼を見つめ、ある疑問を抱き始める。
………まさか、ゴウセル様、
私には、使ってないよね…？
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
