彼女の打撃 ページ26
「朝っぱらから何するんだよゴウセル様…」
階段を下りながら、私は溜息を吐く。
久しぶりにキスされたからか、さっきは結構オーバーにリアクションしてしまった。
いや、そんな、毎日頻繁にキスしてるとかそんなんじゃないけど…
「恋人同士はキスをすると、本に書いてあった」
「前も聞いた、そのセリフ」
「あと悪夢を見た」
「…関係ある？」
一回に下りると、そこには既にみんなが集まっていた。
…あれ、今日私結構遅めに起きたみたい？
いつもは朝日が出るとほぼ同時に起きてたんだけど。
……って、
「な、何だこの傷！？」
私は壁にある、鋭く深い大きな傷を見つけ、思わず声をあげた。
途端、みんなが一斉にこちらを向いた。
それも、何故か睨み付けられているような鋭い視線。
な、なんだ、この張り詰めた空気？
そしてこの沈黙……？
「……あの…」
「ああ、忘れていた」
私が何とか言葉を発しようとしたら、それを遮るようにゴウセル様がそう言った。
それにより、気不味い空気が少しだけ緩んだ気がした。
「何忘れてたんだ…
………！？」
ゴウセル様に尋ねた瞬間、私の胸に伝わる変な感触。
そしてそれはゆっくり動き、私の胸を揉んだ。
「ご……ゴウ、セル…様……？」
………私、今、
ゴウセル様に、胸揉まれてる。
「む…見た目のわりには意外とあるな」
しかも、無表情。
「…あの、いきなり、何を…するんだ…？」
「団長がしていた『挨拶』だ」
…え？挨拶？これが？
待て待て待て、ちょっと待って。
まず、考えるよりも先に…………
「だがサイズは小さめのえ」
「うわぁぁぁぁぁああああああっ！！！」
私はゴウセル様を思いっきり殴り飛ばした。
ゴウセル様は勢いよく壁にめり込み、パラパラと破片が床に落ちる。
「おー、また派手にやったなぁ」
「ご、ゴウセル様…！？」
「凄い威力のパンチ…」
肩で息をする私の後ろで、メリオダス達がそう言って笑う。
だけど私にとっては笑いどころではない。
「なっ、なな、な何すんだ変態！！馬鹿！！」
私は自分の胸を守るように両腕をクロスにして肩を抱き、壁にめり込んだゴウセル様に向けて怒鳴った。
「何故怒る？」
しかしゴウセル様は悪びれもなく、逆に首を傾げて私に尋ねた。
…この人、正気か……？
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
