妖精王の疑問 ページ16
「ゴウセル様ー？」
リラはぼーっとしているゴウセルの顔を心配そうに覗き込む。
するとゴウセルはハッとしたように瞬きをして、首を傾げた。
「あ…！ゴウセル様、ぼんやりしてたから…」
「少し、昔の事を思い出していただけだ」
「……そう、ですか」
ゴウセルが答えると、リラは悲しそうに俯く。
多分さっき話してたAの事だと思ってるのかも。
Aはゴウセルにとって、どう映ってたんだろう？
恋愛？
いやいや、ゴウセルに限ってそれは…
……あ、Aと言えば、
「団長、リラがさっき使ってた技あるじゃない？」
「ん？ああ、“
「アレってさ……Aも使ってなかった？」
さっきから気になってた事。
リラが発動していた“
昔、一度だけ見た事がある。
『神器使うの面倒』とか言って弓で戦っていた時に、Aが使っていた技と全く一緒だったんだ。
込められた魔力も、打ち方も、全部。
「んー…そうだったっけ？」
「絶対そうだよ！」
「なぁんの話してんだぁっ？」
団長が腕を組んで考えていると、酔っ払ったバンが話に割り込んでくる。
……って、酒臭っ！！
「おう、バン！
キングがな、今日リラが使ってた技がAと同じ技だって言っててよ。
俺は違うと思んだけど、バンはどうだ？」
「アレがAの技〜〜〜？」
バンは顔を紅潮させながら考え込む。
暫くするとニカっと笑って、
「知らねっ♪」
と言って、豚君に絡みに行ってしまった。
相変わらずバンは……
こうなったらディアンヌに…
……あ、でも彼女はリラが技を使う所に居合わせていなかったや…
そうだ、ゴウセルに聞こう！
彼なら今までリラの近くにいたし、Aの事だから覚えてるかも！
「ねぇ、ゴウセル！」
「どうした、キング？」
何やらリラと会話していた所を割り込ませてもらい、オイラはゴウセルに尋ねた。
…リラがオイラを睨む。
「リラがね、今日“
アレってさ、Aも使ってたよね？」
するとゴウセルは一瞬だけ固まった気がした。
リラは首を傾げ、オイラとゴウセルを交互に見る。
「…いや、無い」
ゴウセルはハッキリとそう言って、リラとの会話に戻ってしまった。
あれ……？
オイラの勘違い？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
