彼女の話 ページ13
それからゴウセル様は人を怒らせ、殴られ、動揺させ、焦らせ、怒鳴られてた。
ずっと見ていた私はそれを苦笑したり、心配したり、笑ったり。
…とりあえず、このメンバーは賑やかなようで。
こいつらについて行って、退屈はしなさそうだ。
「おいゴウセル、客だ」
ふとメリオダスがそう言って、1人のガキを指差した。
その子は長髪の、気が強そうな男の子だった。
……あ、もしかして、あのガキがペリオ…か？
「行ってこい」
メリオダスにそう言われ、ゴウセル様はそのガキの所に行ってしまった。
そのまま二人は何処かへと向かい、やがて見えなくなった。
「……」
「どうした、リラ？」
私がぼんやりと二人の向かって行った方を見つめていたら、メリオダスが声を掛けてきた。
「…別に」
「まさか、ガキ相手に妬いてんのか〜〜〜♪」
「ち、違ぇよっ！！
ただ、ちょっとぼんやりしてただけ……
って、酒臭っ！？
おい、あんま近付くな！！」
「そ〜〜んな冷たい事言うなよ♪」
酔っているバンは御構い無しに私の隣に乱暴に座る。
臭い……
お酒のニオイがっ……！
「にしてもお前〜〜？
そっくりな、“アイツ”に♪」
「……は？」
いきなりバンにそう言われ、私は眉を顰める。
するとメリオダスも「やっぱお前も？」とバンに尋ねた。
「……誰に？」
「“A”って奴だよ。
オレたちと同じ大罪人だ」
A…？
そんな大罪人、聞いた事無い。
「あの…その人は、どんな人なのでしょうか…？」
「ひゃっ？！」
いきなり王女様も話に入って来て、私は思わず小さな悲鳴をあげる。
しがみつく物が何も無くて、私はとりあえず目を硬く瞑る。
すぐ「す、すみません…！」と私に謝る王女様の声が聞こえる。
いや…こっちこそごめんなさい、王女様。
「それはもーーーヤバかったんだな」
「ヤバい、って……そんなに強かったのか？」
「いや、性格が」
な、なんだそれ……
「特に人の拒絶っぷり！」
「拒絶…？」
「ああ、とにかくアイツは人を避けてたんだよな。
話し掛けてもほとんど無視するし、女性に対して殺意剥き出しだし」
「それにAは敵味方関係無く攻撃するんだ。
流石にアレにはオイラもビビったよ…」
「俺なんか体真っ二つにされたしな♪」
……なんか、物騒な奴なんだな、Aって奴。
そんな奴と一緒にされたくねー。
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
