検索窓
今日:2 hit、昨日:54 hit、合計:5,891 hit

ページ9

「でも沙明も悪いんだからね〜?急に女の子壁際に追い込むって何よ?チョ〜怖かったんですケド〜!」

「えっ……そ、それは……ごめん……」

「(思ってた反応と違ぁ〜う!調子狂う〜〜!!)」



しかしいつもの沙明はほんの一瞬。
ちょっと演技したら、またさっきのモジモジ沙明になってしまった。


でもこんな沙明にしてしまったのは元はと言えば私のせいだろう。私があんな事しなければ沙明が恋する乙女みたいになる事もならなかっただろうし。

やっぱり沙明はいつもの沙明がいっちゃんいいや。1周回って。ぶっ飛ばしても今みたいな罪悪感ないし。



「……だけど、今回は元凶が私だから、ね。
だからちゃんと、責任は取るつもりだよ」

「………………へっ?」



だが、それはそれとして。

こんな沙明と出会うループも早々ないだろう。
それに元はと言えば私が悪いんだ。

今回のループぐらいは、ちゃんと沙明の相手してあげないとね。


私は徐に沙明に顔を近付ける。
沙明は素っ頓狂な声を上げた後、ブワッと顔が真っ赤になって。「ちょっと」「おい」「待て」と何故か焦り始めた。

鼻先が当たる位の距離になって、沙明はギュッと目を瞑る。真っ赤になってふるふる震える沙明がどこか可愛く見えて。それが悔しくて。
私はそんな沙明の頬を撫でると、その鼻先に口付けを落とした。



「……?………??」

「期待した?お口にベーゼを期待した?」



ちょっとした意地悪と、照れ隠しのつもりだった。
私はすぐ離れてニッと笑うと、沙明は耳まで真っ赤になって散々文句を言い続けた。

でも最後にはあんまりにも恥ずかしかったのか。
襟で顔半分隠して「見んな、バカ」って言われちゃった。


……そう言う割には、口元緩み切ってますケド?



−−−



「………………沙明」

「ンだよ、セツ?俺を御指名か?」

「ちょっと、Aと距離が近いんじゃないかな??」

「アッハァ!ジェラってんのか?
でも悪ィな、セツ。俺のアモーレは1人だけ、だからな」

「アモっ…?!…………どういう事、A?!」

「どうも、アモーレでぇす(諦め」

「つーコトでAは俺のコイビトになったってワケよ!俺達の愛のパゥワーでグノーシアもAC主義者もバグも全部全部優しく包み込んでキモチヨく終わらせてやろうぜ?」

「ソダネー」

「なっ…ふ、2人とも!手を繋がないの!あとそんなにくっつかない!!2人とも……っ、沙明!!!」



この後、2人仲良く冷凍されました♡

黒毛のキミは【シピ】→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:グノーシア , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年8月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。