＊ ページ18
「…………じゃあ、暫くは僕の側仕えになってもらおうか」
「…？そ、ソバ……？」
「要は僕専用の雑用係だ。君は今日から1ヶ月間、何があっても、僕の傍を離れてはいけないよ？そして僕の命令は絶対だ。例え何をオーダーされようと全て完璧に熟すンだ」
……何ソレ？単なる召使い？
だったら毎日似たような事してるんですケドね。
もっと重たいモン突き付けて来るのかと身構えていたから、思わず拍子抜けしてしまう。
そうしたらラキオは「分かったね？」と口角を上げながらオレに尋ねる。
うわぁ、イヤな笑顔……これはろくでもない事する気満々だゾ。
とはいえオレに拒否権はないので大人しく「はい……」と答えてやると、ラキオは満足したのか踵を返してツカツカ歩いて行った。
「じゃあ早速、働いて貰うよ。まずは今朝切らしたサプリの買い出しだ。ついでに君がくれた軍資金も活用してやろうしやないか」
「……因みに何をご購入するおつもりで？」
「それは着いてからのお楽しみさ。
それよりもっと喜びなよ。これから君の大好きな商業区に行くンだから」
「荷物持たせる気満々じゃーん、帰りて……」
どうやらこれから買い出しに行くらしい。
しかとオレが今し方送った軍資金を使って。つまり大荷物決定だ。
側仕えを任命されたオレは慌ててラキオの後を追い掛けた。
こんなんがこれから1ヶ月かァ……考えるだけでどうにかなりそう。
……でも、追い出される事にならなくて、良かった。
それに綺麗な人の傍にずっと居れるんだ。
そう考えたら、案外役得なんじゃないか、コレ？
「あぁ、因みにレムナンの事だけど、君が気に病む必要はないよ。明日からまた通常通り動いてもらう予定だから」
「えっ……？でもレムナンの怪我は……」
「彼の自己治癒能力は人並み外れていてね。大抵の怪我や病気はすぐ治ってしまうンだ。今朝なんて武器片手に戦地に赴こうとして5人がかりで止めたよ。
それに、そろそろ�猗�散�瓩気擦討笋蕕覆い函�バーサーカー状態になった彼は手が付けられなくなる。最悪、僕達が殺され兼ねないし」
「…………オレの心配とか覚悟とか諸々返して？？」
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