彼と事態 ページ46
「記憶……そのもの……？」
「はい。私はAさんが見て、聞いて、感じた記憶。その全てを知っています。彼女が覚えている事も、忘れてしまった事も、全てを管理しています」
「全部…？忘れてしまった事も……！？じゃあ、Aが思い出せない記憶も…！」
�爛◆璽泪鵐畢瓩麓�身をそう指し示すが、やっぱりまだピンと来ない。
でも続けられた言葉に俺は思わず反応する。
だって彼がAの�犁�憶�瓩覆蕁�
忘れてしまった事……つまり、昔の事を思い出せるかもしれない。
ただ忘れているだけなら、どうにかして思い出せるかもしれない。
……そう思ったんだけど、直後に�爛◆璽泪鵐畢瓩麓鵑魏�に振った。
「残念ですが、それは私も分かりません。
私に分かるのは今現在、彼女が覚えている記憶。そして忘れているだけで思い出せる記憶のみです。
それ以外は全て�猗狃��瓩�奪われてしまいました」
「�猗狃��瓠帖帖�」
「ええ、リラさんです。
彼女がAさんの記憶を今も奪い続けている」
�爛◆璽泪鵐畢瓩慮斥佞鵬兇麓�を疑った。
リラがAの記憶を奪ったのは知っている。
だってリラ自身がそう俺に話したから。
でも
記憶をもう奪ったのに？どうして？これ以上何の記憶を奪うの？
「奪い続けてるって…どうやって？」
「��
この呪文は対象……つまりAさんが奪われた記憶を思い出そうとする度に発動し、その都度記憶を再び奪うのです」
疑問をそのまま尋ねると�爛◆璽泪鵐畢瓩録戚�な面持ちでそう告げる。
そう言えば……Aは何度か、記憶を取り戻しそうになった場面はあった。でも少ししたら何事も無かったかのように忘れてしまう。
きっとその時、その呪文が発動していたんだ。
まるで呪いのような呪文だ。
折角思い出しそうになっているのに、忘れさせてしまうなんて。
……あぁ、いや。俺も前に彼女に同じような事を何年もしていたから、そこについては何も言えないや……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - [漆黒の堕天使]夜愛師刹羅さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです！自分も「さっさとくっつけばいいのに……」って思いながらいつも書いてます←？？ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
[漆黒の堕天使]夜愛師刹羅(プロフ) - こうゆうじれったい+自覚がないようなラブコメ……好み！！いやらしい雰囲気にしたくなります(余計なお世話？) (2023年4月1日 0時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
