彼女との約束 ページ30
「……はぁ……」
リラがまた溜息を吐いた。
どうやら呆れられているらしい。
まぁ呆れられるわな。
リラから見れば『
この様子じゃ許してくれないだろう。
そう思って『ごめん、大人しくしてるよ』って言おうとしたが、その前にリラが口を開いた。
「…………あんまり遠くに行ったらダメよ」
「……えっ」
「あと、夕飯の時間には帰って来てね。色が変だとはいえ、ちゃんと夜の概念があるんだから。夜の森は危険よ」
僕が考えていたよりも案外あっさりと、リラはそう言ってくれた。
最初は驚くばかりで何も言えなかったけれど、リラに「やっぱり大人しく『
その後に恐る恐るリラを見ると、リラは最初、やや顰めた表情をしていたが、すぐクスッと笑って「冗談」と言った。
「折角、自然豊かな場所に来たのに。小屋に籠り切りなんて嫌でしょう？それに息抜きは確かに大切だものね」
「……いいの？」
「約束、ちゃんと守ってくれるならね」
おもむろにリラは席を立ち、僕の所に来ると
そっと額を僕の額に当て、僕の頭を一撫でした。
魔女族の�猝鸞��瓩竜啓阿澄�
「夕飯までには帰って来る事。
怪我したりしない事。
危ない所には行かない事」
まるで小さな子供に言い聞かせるようにそう言って、リラはまた僕の頭を撫でる。
その時に何かが脳裏を掠めたが、何なのかは結局分からなかった。ただこの時はゴウセルがいなくて心底良かったと思った。
「そ……そんな、ガキくさい約束わざわざすンなよ」
「だって、ちゃんと言わないとAはすぐ無茶するでしょう？」
「無茶って……大体、此処にそんな警戒する程の脅威があるか？僕が創った世界なんだろ？なら、少なくとも僕に対するソレはないと思うんだケド？」
「…………」
……心配、してるのかな。
何とも言えない表情でリラは黙ってしまい、僕は彼女から目をそらす。
乱暴に頭を掻いて「あー、もう分かったよ」と返事を返せば、途端にいつもの微笑みを浮かべて「行ってらっしゃい」と告げた。
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＊IJu＊(プロフ) - [漆黒の堕天使]夜愛師刹羅さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです！自分も「さっさとくっつけばいいのに……」って思いながらいつも書いてます←？？ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
[漆黒の堕天使]夜愛師刹羅(プロフ) - こうゆうじれったい+自覚がないようなラブコメ……好み！！いやらしい雰囲気にしたくなります(余計なお世話？) (2023年4月1日 0時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
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