彼女は焦る ページ21
「でも……本の魔力は？『
「『
つまり、閉じている時はただの分厚い本よ」
「だから不用意に人間の前で開けないけれどね」とリラは小鳥のように笑う。
言われてみれば確かに『
リラの家にあった『
魔力を感知するとかじゃなくて。
まぁ、確かに取り込めば軽く1万は行く本があったら、敏感な人間はすぐ気付くよな。それこそ、何か魔具とかあったら簡単に見つかってしまうだろうし。
よく出来てんなぁ、『
「出して欲しいの？」
「いや、別に……気になったダケ」
「あら、そう？なら大人しく読書に戻りなさい」
「うぐ……」
……嘘でも『出して』って言えば良かったかな。
リラに言われて僕は渋々
時間はまだあるとはいえ、早く覚えなきゃ。
でないとエリザベス達が危ない。
それにリラとゴウセルをいつまでもこんな所に閉じ込めておくワケにもいかない。
此処は住む分には特に何も問題はないが、それ以外は問題だらけだ。色は変だし、時間の進みは遅いし、人いないし。食料だって狩りに行かなければ何時まで持つかわからない。何でこんな欠点だらけの世界作ったんだ僕。
何より、あの湖には
確信はないが、確かに言える。
もしかしたら湖だけじゃなく、僕が知らないだけで他の所にもいるかもしれない。
そんな得体の知れないモンがいるかもしれないこんな世界に、リラを居させるワケにはいかない。
……ゴウセルは大丈夫そうだけど。
ああ、でも此処には本も無いし、ずっといても退屈だろ、アイツも。
「(とにかく、さっさと覚えてとっとと此処からおさらばしないと……ディアンヌ達も心配だし……)」
気持ちだけが焦ってしまう。
でも仕方ない。事態が事態だ。
早く完璧に『
「…………」
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＊IJu＊(プロフ) - [漆黒の堕天使]夜愛師刹羅さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです！自分も「さっさとくっつけばいいのに……」って思いながらいつも書いてます←？？ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
[漆黒の堕天使]夜愛師刹羅(プロフ) - こうゆうじれったい+自覚がないようなラブコメ……好み！！いやらしい雰囲気にしたくなります(余計なお世話？) (2023年4月1日 0時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
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