彼女の解体 ページ14
リラの相手はゴウセルに任せ、八つ裂きウサギを解体した後、そのまま飯を作る事に。
解体はする場所が無かったから仕方なく家の裏、あとでリラが来た時に知られないよう、なるべく目立たない草むらの奥の奥の場所でした。
解体器具なんて無かったけど、そこは
……でも、随分と獣臭くなっちまったな。
流石にこのまま家に戻るのはマズい。
こんなのと一緒に食事してもリラは美味しく食べてくれないだろう。
「A、」
「うわっ？！」
なんて、自分の臭いを嗅ぎながら考えていると、不意に背後から声が聞こえた。
まさかリラかと思って振り返ったが、そこにいたのは人形野郎だった。ッチ……驚かせやがって。
ゴウセルは髪が血塗れの僕の姿を見ても特に反応することはなく「わぁ、すごい」って僕が捌いた肉を見て目を瞬かせる程度。
変に騒がれたら、それこそリラも来そうだから、その反応は助かった。
「まるで売り物みたい……」
「そうでもしなきゃリラは食わねーだろーよ。
ほら、今日の分だ。先にこれで飯作れ」
興味深そうに捌かれた肉を見るゴウセルに差し出すと、ゴウセルはソレをなんの躊躇もなく受け取った。
……流石、人形。慣れてない人なら「うげぇ」ってなりそうな所だけど。
ま、色が変なおかげでショックが少ないのかもな。
ゴウセルの頭に似た真っピンクな色してるもん。
「Aはどうするの？」
「流石にこのまま飯食えねぇだろ。
この近くには水浴び場があるからな。そこで洗ってくる」
「手伝おうか？」
「………………お前、ソレ本気で言ってる？」
近くの水浴び場に向かおうとすると、ゴウセルがそんな事を口にする。
思わず
クソっ……思考が団長寄りで気色悪い。
しかし、次の瞬間にはゴウセルは何処か悲しそうな目をして続けた。
「……気を付けてね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - [漆黒の堕天使]夜愛師刹羅さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです！自分も「さっさとくっつけばいいのに……」って思いながらいつも書いてます←？？ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
[漆黒の堕天使]夜愛師刹羅(プロフ) - こうゆうじれったい+自覚がないようなラブコメ……好み！！いやらしい雰囲気にしたくなります(余計なお世話？) (2023年4月1日 0時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
