彼女の休憩 ページ12
「それ飲んで少し休んだら、また再開しましょうね、A」
「うっ……」
一息ついていると、リラにニッコリ笑いながらそう言われ、僕は思わず目をそらす。
……寧ろ、今の言葉を聞いて具合が悪くなったような。
だがどちらにしろ、『
時間があるとはいえ、あんまり悠長な事は言ってられないし。
エリザベスのタイムリミットは3日だが、その前に魔神族に狙われる可能性だってあるわけだ。
エスカノールと団長がいない今、マーリンはリラでさえ戦力に入れようとするぐらい戦力的には余裕が無い状態で、僕とゴウセルがいなくなるのはマズい気がする。
それは頭で理解してる。
だから、早く『
「……ただいま」
そんな事を考えていると、不意に玄関の扉が開き、そこからゴウセルがやって来た。
しかしその顔はこの家を出て行く前と違って、少し浮かない表情だった。手ぶらで帰って来た所を見るに、もしかして何も捕まえられなかったのか……？
「おかえりなさい、ゴウセル。
今、丁度休憩している所なの。ゴウセルもどう？」
「ううん、俺は飲食はしなくても大丈夫なんだ。だから大丈夫」
でもリラに話し掛けられると、すぐいつものゴウセルに元通りだ。
……いや、この場合�犲茲蠢兇辰伸瓩辰童世┐个いい里�？まだ違和感が残った。
そんなに狩猟に失敗して落ち込んでいるのだろうか。
別に缶詰めとかあるから暫く大丈夫なんだけどな。
変に生真面目なヤツ。
「……で？成果の方はどーなんだ？」
そんなヤツに敢えて尋ねる。
別に落ち込んでる分には構いやしないが、いつまでもそんな事引き摺られるのは気が滅入る。
だから失敗したならしたで慰めてやろうと思った。
しかしゴウセルは「ああ、」と顔を上げると、中途半端に開いていた扉を開けて視線を落とす。
釣られて僕とリラもゴウセルの足元に視線を落とすと、派手な色した八つ裂きウサギがのっしのっしと呑気にやって来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - [漆黒の堕天使]夜愛師刹羅さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです！自分も「さっさとくっつけばいいのに……」って思いながらいつも書いてます←？？ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
[漆黒の堕天使]夜愛師刹羅(プロフ) - こうゆうじれったい+自覚がないようなラブコメ……好み！！いやらしい雰囲気にしたくなります(余計なお世話？) (2023年4月1日 0時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
