彼女の朝 ページ2
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耳障りな金属音が響き、僕は思わず飛び起きる。
そしたらいつの間にかリラがベットの傍に立っていて、その手にはフライパンとお玉。音の発信源はそこからだった。
……何とも心臓に悪い起こし方だ。
「リラっ……？」
「おはよう、A！朝よ、起きなさい」
まだ状況が掴めず、困惑する僕にリラは何処か楽しそうにニコッと微笑むと、またフライパンとお玉をぶつけて耳障りな金属音を奏で始めた。
僕は思わず耳を塞ぐと、リラは満足したような顔をして「朝ごはん、出来てるからね」と告げ、部屋を出て行った。
彼女が行ったのを確認してから僕は溜息を吐くと、周りを見渡しながら現状を整理した。
そう言えば……昨日、僕が�犲仝鞠砲蠅僚儉瓩覆鵑�使って、別の次元に来ちゃったんだっけ。
で、こっから出るには僕が強くならなくちゃいけないワケで。
幸い、時間の流れが大分遅いから、エリザベスのタイムリミットには間に合う……はず。
問題は……僕、物覚えるの苦手だから、1000ページを超える量の内容を覚えられるか、だけど……
……つーか、改めて見るとやっぱり不気味だな、この家。
色だけ可笑しいって分かってても、真っ黒な部屋にカラフルな装飾とか。なんかまるで浮いてるみたいで気色悪い。
さっきリラが持ってたフライパンとお玉も鮮やかな緑とピンクだったし。
まぁ、僕が創ったようなものだから文句言っても仕方ないんだケド……
でも……この家、やっぱり見覚えがあると言うか。
なんか、懐かしいんだよ。全体的に。
だけど記憶にないんだよな、この家。
リラと過ごしていた家でもないし、ゴウセルと過ごしていた部屋でもない。
それに、なんか……リラ、知ってるっぽいし。
でもこんな所、リラと来た事あったっけな……？
「……ま、考えても仕方ないか」
気にはなるが、考えても答えは出そうにない。
そんな事より今は腹ごしらえだ。
腹が減っては戦ができぬ、って言うしな。
でも……多分、また缶詰なんだろう。
つーか、暫く缶詰生活になりそう……はぁ……
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＊IJu＊(プロフ) - [漆黒の堕天使]夜愛師刹羅さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです！自分も「さっさとくっつけばいいのに……」って思いながらいつも書いてます←？？ (2023年4月1日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
[漆黒の堕天使]夜愛師刹羅(プロフ) - こうゆうじれったい+自覚がないようなラブコメ……好み！！いやらしい雰囲気にしたくなります(余計なお世話？) (2023年4月1日 0時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
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