箱庭少女の孤高哀歌【瞬木隼人】～番外編2〜 (ページ6)

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#観覧車ページ6

少し早い昼食を食べ終え、カフェを出る。

話し合った結果、縁日のような広場は軽く見て回る事になった。腹ごなしも兼ねて、ってね。

その広場は本当に縁日のような通りで、そこで出店が何店舗か並んでた。
りんご飴やチョコバナナなどの定番なものもあったし、射的や風船吊りみたいなミニゲームもあって。
瞬くんも雄太くんもはしゃいでた。

特に瞬くんはさっきまでぐったりしてたのが嘘みたいに走り回って。次から次へと出店を走り回って追い掛けるのが大変だったよ。

2人とも、こういうお祭りはあんまり来た事なかったみたい。お祭りとかの屋台って何処も高いって聞くもんね。

はー君も何だかんだ言いつつ楽しそうでね。
特に射的とか、頑張って豪華な景品取ろうと頑張ってた。

……まぁ、無理だったんだけどね。

瞬木「……意外と楽しめたな」

お江戸エリアを出た後、はー君はラムネ片手に呟いた。

瞬くんと雄太くんはわたあめに夢中。
私もベビーカステラ買っちゃった。

A「そうだねぇ、お江戸エリア楽しかったね」

瞬「ねぇねぇ！つぎはどこいくの？」

A「どうしよっか〜……？う〜ん……」

お江戸エリアは堪能したから、次は何処に行こうかなって。私はマップを取り出して、広げながら考える。

まだまだ行ってない所はあるし、楽しそうな所も沢山ある。それこそ、海賊の格好をしているんだし、海賊のエリアとかいいかも。

あと、グリーティング？に興味があるならそっちもいいかも。さっきはズマニャンと写真撮ったけど、他の子のマスコットに会いに行くのとか。

食後だけど食べ歩きとかもいいよね。
ポップコーンの他にもチュロスとかチキンとか色々園内で売ってるみたいだし、探しながら歩くのも楽しそう。

あと、他には……

瞬木「……観覧車」

ふと、はー君が呟いた。

私ははー君の方を見ると、はー君は横目でチラッと私を見てから続けた。

瞬木「観覧車、あるらしいな、ここ」

A「う、うん！あるよ！……そこに、行きたいの？」

瞬木「あぁ」

思わずちょっとビックリ。
だってはー君から観覧車に乗りたい、だなんて。

はー君、もしかして観覧車って乗り物の事分かってないのかな……？

それとも、高い所の景色を見たい、とか？