箱庭少女の孤高哀歌【瞬木隼人】～番外編2〜 (ページ11)

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#一緒じゃないの？ページ11

天馬「瞬木達もこのエリアに来たんだね！」

A「うん！ウォータースライダーに乗りたくて」

瞬「あのおっきいのりもの！テンマはのった？」

天馬「うん！すっごく楽しかったよ！な、皆？」

信助「うん！特に最後落ちる時！水がぶぁああ！！って！！」

輝「途中の亡霊船長の語りはちょっと怖かったけれどね……ね？」

狩屋「なっ、なんでそこで俺に話振るんだよ……」

どうやらこの4人は先にウォータースライダーを満喫したようだった。

『水がぶぁああ』が気になったが……衣装はあんまり汚したくないから、出来れば水被りたくはないな。
いや、でもキャプテン達はあんま濡れてる様子ないし、大丈夫だろう。

A「……あれ？剣城くんは？」

ふとAは4人の顔を見遣り、そう告げる。
言われて見れば……確かにそのメンバーの中に剣城はいなかった。

剣城とキャプテンはよく一緒にいるからな。セット、みたいな所ある。俺達の中で。
今回だって園内回るならこの2人は一緒に回るんだろうなと思ってたんだが……

信助「あぁ！剣城ならお兄さんと回ってるよ！」

A「お兄さん……？」

雄太「あの人にも兄ちゃんがいたんだ……」

信助に言われ、そう言えばと思い起こす。

園内に入った直後、確かに剣城は松葉杖をついていた人と一緒にいたな。顔もよく似てたし、あの人の事か。

そういや剣城はお兄さん想いだって前にキャプテンから聞いた気がする。松葉杖ついてちゃ色々不便だろうし、そっちと回るのも当然か。

A「そうなんだ〜、剣城くんの仮装も見たかったなぁ……」

狩屋「あの2人なら確か、新撰組の格好してたよ」

瞬木「へぇ、剣城もそーゆー格好するんだな」

輝「新撰組、カッコイイですもんね！僕達もこの衣装と迷いました！」

天馬「それに新撰組には色々と思い入れもあるだろうし……」

A「…？剣城くんって新撰組、好きなの？」

天馬「あっ……い、いや！えぇっと……そ、そんな感じ、かなァ？」

瞬木「……？」

……なんでそこで動揺するんだよ？