◆悪者は知っている ページ31
「迷惑だって思ってるのなら、ちゃんとそう言えば良いじゃない？ハッキリ言えば、Aちゃんだってきっと、不動くんに付き纏わなくなると思うけれど？」
こっちが一瞬言い返せなかったのをいい事に、彼女は更に言葉を続けた。
思わず溜息が出る。
コイツは俺を何者にしたいんだ？
俺が�牋�者�瓩里泙泙犬礇瀬瓩世辰討里�？
何か違う、良い子ちゃんの役を押し付けたいのか？
ああ、ああ、それはダメだ。
そもそも俺はもう、何者にもなりたくない。
アイツの目の前から消えなきゃいけない。
いけなかったのに。
だから、
「……したよ」
「えっ……」
「したよ。ああ、したさ。1番最初に。
もう二度と関わらなくてもいいように、突き放してやったさ。
……結果は御存知の通り、だけどな」
久々に会って話し掛けられた時、俺はまず突き放した。
適当にちんちくりんが傷つきそうな言葉選んで、吐き出して。『もう二度と話しかけるな』って。
忘れたフリまでしてやったってのに。
……でも、無駄だった。
アイツ、変にポジティブに捉えやがってよ。
結果、何も変わらなかった。
寧ろ、前より馴れ馴れしくなったな。
調子に乗りやがって……ああ、イライラする。
「……不動くんは、Aちゃんと一緒にいたくないの？」
「いたいわけないだろ、あんなちんちくりん。
もうお守りは沢山なんだよ。
……もう、いいか？」
もう、さっさとこの話を終わらせたかった。
だってあまりにも生産性の無い話だったから。
こっちの気持ちも知らないで、好き勝手言いやがって。下世話なんだよ、クソが。
返事も聞かずに俺は歩き出す。
結局、コイツは何が聞きたかったんだろう。
何が言いたかったんだろう。
ちんちくりんへの態度を注意しに来たのかと思ったが
なんか妙な事聞かれたしよ。
あーあ、この事も鬼道クン達にチクるのかな……
面倒だなぁ。ダルいなぁ。
「＿＿＿＿不動くんはAちゃんの事、どう思ってるかわからないけれど……」
さっさとその場を離れようとしたのに。
俺の耳がアイツの名前を拾ってしまったばっかりに、足が止まってしまう。
彼女は、真っ直ぐ俺を見て続けた。
「Aちゃんは不動くんの事、嫌いだなんて思ってないと、思うよ」
「…………………」
……ああ、なんだ。そんな事か。
そんなん、ずっと前から
だからアイツの前では、いつも調子が悪いんだ。
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＊IJu＊(プロフ) - カニ味噌汁さん» コメントありがとうございます！そんなにお褒め頂き嬉しいです…！楽しんで頂けているようで^^更新頑張りますー！ (2022年10月17日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
カニ味噌汁(プロフ) - 今まで見てきたイナイレの作品の中で一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年10月11日 4時) (レス) @page45 id: cefe10f937 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page38 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！本当最高です！ (2022年8月11日 16時) (レス) @page30 id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - たけのこさん» コメントありがとうございます…！気に入って下さって嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2022年8月8日 14時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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