◇ラプンツェルの挑発 ページ13
やっぱり意味がわからなかった。
私はまた首を傾げてしまうと、私の顔の横にあった手が移動する。
私の顔の横で投げ出されていた私の手首を掴み、上から抑え付けられる。抵抗はしなかったけれど、多分した所で無駄だったと思う。
非力な私じゃフドウに力で勝てない事くらいはわかるもん。
「ホンット、お前ってノーテンキ。
思考回路がおとぎの国出身過ぎて、笑える。
……現実はなァ、そんなキレイな世界じゃねェんだよ」
そんな状態でフドウは悪者みたいにニヤニヤしながら、私と距離を詰める。
パチパチと瞬きを繰り返していると、フドウはそのまま続けた。
「いちいちこうやって言ってやらないとわからないのか？男女が夜中に個室に2人きり…つったら、やる事は1つしかないだろ？そんな事も知らないのか？」
「知らない、けど……」
「うーわ、マジかよ先パイ」
「むっ……」
また馬鹿にされて、しかもこの期に及んで『先輩』なんて言われて。私は思わず眉を顰めた。
随分と勿体ぶって、夜に部屋の鍵を閉めなきゃいけない理由も、フドウの言う�犂躓ヾ境瓩砲弔い討皺燭盒気┐討�れない。
それどころか、謎が増えていくばかり。
どうして具体的に言ってくれないんだろう。
純粋に気になって、知りたくて。というか半分はﾑｶｯとして。お返しがしたくて。
私は疑問をそのまま尋ねる事にした。
「…フドウの言うソレって、嫌な事なの？」
「……ああ」
「痛くてツラいの？泣く程？」
「そうだろうなァ。お前なんかピーピー喚きそう」
「じゃあ、やってみてよ」
「………………は？」
フドウが言うには、どうやら痛くて辛い事らしい。
フドウは一瞬、拍子抜けした顔をした。
｢だってフドウ、教えてくれないんだもん。
だったら体験した方がいいかなって。ほら、やってみて｣
「ばっ……！おま、泣く程痛いっつったろ？！
それなのに何だよソレっ……？！」
「ふふふ、おっきな声出したらダメなんじゃないの？」
「っ……！」
次の瞬間、フドウは珍しく戸惑いの色を見せ
顔を耳まで染めて声を荒らげる。
思わず私はくすくす笑ってしまうと、黙り込んだフドウにｷｯと睨まれた。でも顔が赤いからあんまり怖くないや。
……あ、でもなんでお顔真っ赤になったのかな？
もしかしてフドウが言ってる事って、痛くて辛くて……恥ずかしい事？
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＊IJu＊(プロフ) - カニ味噌汁さん» コメントありがとうございます！そんなにお褒め頂き嬉しいです…！楽しんで頂けているようで^^更新頑張りますー！ (2022年10月17日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
カニ味噌汁(プロフ) - 今まで見てきたイナイレの作品の中で一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年10月11日 4時) (レス) @page45 id: cefe10f937 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page38 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！本当最高です！ (2022年8月11日 16時) (レス) @page30 id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - たけのこさん» コメントありがとうございます…！気に入って下さって嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2022年8月8日 14時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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