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とりあえず適当に沙明に話を合わせてあげないと。ループの事を変に勘づかれると面倒だから。
でも下手に喋るのも怖いから、愛想笑いしか出来ないでいると、ふと沙明は私の顔を覗き込んだ。
「っ…！」
「ん〜……？」
急な事に私は固まる。
な、何か勘づかれたのかな？
適当に流してるってバレちゃったかな？
沙明は読めない表情のまま私の顔を暫く覗き込んでいた。
その時間があまりにも長かったので(もしかしたらそんなに長くなかったかもしれないけれど)ついに私は耐え切れず「あの…」と口を開く。
その瞬間、唇に感じる熱。
柔らかい感触と、すぐ近くで鼻いっぱいに広がる彼の香り。
理解が追い付かず、私の頭が一瞬でショートする。真っ白になって、呑み込めなくて。思わずされるがままポカンとしてしまった。
その間に沙明は私からそっと離れると、まるで悪戯が成功した子供のように笑い、ポンポンと私の頭を撫でた。
「なぁ〜にブスッとした顔してんだよ？
もぉしかしてぇ……俺がいなくて欲求不満だった、とか？」
「なっ、なっ……！！？」
「ジョーダンジョーダン！ちったァ目ェ覚めたか？
お前、昨日寝てなかっただろ？この沙明様の前でボーッとしちゃって。あんまりにも無防備だったから思わずチュッとしちまったぜ。
ま、俺的には？そのまま舌イれてもヨかったんだケドな？」
言いながら彼はぺろりと舌を出す。
一歩、彼は足を踏み込んで来たのに私は気付かなかった。
だってそれどころじゃなかったから。
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＊IJu＊(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです(ㅅ´꒳` )これからも更新がんばります〜！ (2月7日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - この作品好きすぎて一気見しちゃいました.....！！ (2月6日 16時) (レス) @page26 id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
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