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順番は次は沙明らしい。なので沙明が始めるのを待っていると、おもむろに沙明は動き出す。
私の隣に立ったので此処で玉を突くのかな、と思ってたんだけど、一向に始める気配はない。
どうしたのかと思って顔を上げると、お酒のせいかほんのり頬の染まった沙明と目が合った。
「…？沙明？どしたの？やらないの？」
「ンー…？」
「あ、ここじゃ邪魔？じゃあ移動するね」
「ンー……」
「…………沙明？」
最初は場所が悪いのかと思って退いたけど、沙明も一緒に着いて来るだけで始める様子はない。
どうしたのかと思ってもう一度沙明に声をかけると、沙明は軽く腰を折り、目線を私に合わせた。
そのせいで沙明との顔の距離がグッと近くなり、私は思わず半歩後退る。そうしたら沙明も半歩足を前に出し、尚もじーっと私を見つめる。
な、何……？どうしたの？
もしかして酔ってる……？
急に距離が近くなったからか、胸がドキドキする。
ぎゅっと胸の前で手を握り締め、目を逸らせず私も沙明の鼠色の瞳を見つめ返していると、不意にふ、と細いその目が更に細められた。
「ンー……フフフフ」
「…？ど、どうしたの？沙明？」
「ンーン、何でもなァい」
じっと見つめて来たと思ったら、コロッと表情変えてニコニコして。困惑していたら終いには何故か御機嫌になって頭をポンポンと撫でられ、くるりと彼は方向転換。
テーブルを挟んで向こう側に言ってしまうと、その後はご機嫌でゲームの続きを始め、1人置いてきぼりにされた私はただただ頭の中でハテナを浮かべた。
な……何だったんだ、今の……？
やっぱり酔っ払ってて誰だか分かんなかったんだろうか？
そ、それにしても……距離、近かったな……あのまま顔が近付いてたら……き、キスを、してしまいそうだった。
あぁ、もう……相変わらず沙明は心臓に悪い事ばかりして来る。
まだ胸がドキドキしているよ。
どう責任を取ってくれよう。
……何て、酔っ払いに言ってもムダだろうけど。
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＊IJu＊(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです(ㅅ´꒳` )これからも更新がんばります〜！ (2月7日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - この作品好きすぎて一気見しちゃいました.....！！ (2月6日 16時) (レス) @page26 id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
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