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「ごめん、ちょっとトイレ……」
そう言って何とか食堂から逃げ出す事に成功し、私はフラフラと通路を歩く。
相変わらずジナは人に物を詰め込む……いや、食べさせるのが好きなんだな。私とSQちゃんが食べている間、とても嬉しそうな顔をしていた。
あんなジナと一緒に住んでいるのにプロポーションが崩れないSQちゃんの努力たるや……私だったらあっという間にブクブク太ってるね。
とりあえず、暫く食べ物も見たくない。
お腹がはち切れそうだ……何処かで休んで来ようかな。
特に宛もなくフラフラしていたら、ふと通りがかった娯楽室で子気味のいい音が聞こえた。
ビリヤードの玉の音……だろうか？
硬い物同士が幾つもぶつかる音だった。
もしかして誰かいるのだろうか……？
気になった私は娯楽室の中に足を踏み入れた。
「キュッ！Aさんなの！」
「……おー、A？」
音の元はどうやら沙明だった。
沙明はビリヤードの玉を撞く棒を持ち、テーブルの前に立っていた。傍らにはもうほとんど残っていない酒のボトルとまだ半分中身の残っているグラス。此処で飲んでいたようだ。
他にジョナスとオトメもいた。
ジョナスも沙明と同じく木の棒を持っていたが、オトメは……多分、見てるだけかな？
そう言えばこの3人、気付いたら食堂にはいなかったな。此処で遊んでたのか。
「乙女がまた1人、誘われたようだ。まるで光に惹かれた蛍のように……フフ、その光がランタンの如き輝きか、それとも……」
「Aさんもビリヤードを見に来たの？」
「ううん、ただ……ちょっと、お腹を休めたくて……」
「そう言えば……Aさん、いっぱいご飯食べてたの。ちょっと見てましたけれど、スゴかったの！」
「はは……アリガト。
オトメちゃん達はビリヤード？」
「あたしは見てるだけです！ビリヤードのルールは分からないので……
知ってました？ビリヤードってトランプみたいに色んなゲームがあるみたいなんです！今、お2人がしているゲームはナインボールって言うんですけど……」
「へぇ〜……」
ジョナスか沙明に教えて貰ったビリヤード知識を早速教えてくれるオトメ。ビリヤードについてはよく分からないから普通に関心しちゃった。
とりあえず見た通りジョナスと沙明でお酒飲みながらゲームしていたみたいだね。
腹休みがてら私も見学させて貰おうかなと思い、私もテーブルの傍に立った。
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＊IJu＊(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです(ㅅ´꒳` )これからも更新がんばります〜！ (2月7日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - この作品好きすぎて一気見しちゃいました.....！！ (2月6日 16時) (レス) @page26 id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
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