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「別にいらないとは言ってないじゃない」
『え……』
「あのアクセサリー、確かにデザインは単純で好みじゃなしハッキリ言ってダサかったけれど、でもいらないとは言ってない。
僕の今持ち合わせている服には合わないだろうけれど、なら似合う服を探せばいい。探せば1着ぐらい少しはマシに見える物があるだろうからね。まぁ、最も現状じゃ難しいだろうから、探すのはこの革命が終わった後にしようかな。
その時は君にも付き合ってもらうからね？」
『……えっ？』
僕が話している間、Aは終始目を白黒させていた。
何をそンなに驚いているのだろう。
僕は当たり前の事しか言っていないのに。
一体僕はどれだけ薄情な奴だと思われているんだろう。
だが少しすると、Aの眉間にまた皺が寄る。
『……本気？』と言われて僕は頷くと、Aは再び目を白黒させ、目を泳がせて狼狽える。
『……む、無理、しなくてもイイんだヨ……？だ、ダサいし……』
「何？じゃあ君は自分がダサいと思っているアクセサリーを僕に押し付けたってワケ？」
『ち、違う！それは絶対違うっ！
てかラキオがダサいって言ったんじゃん！！』
「僕はいいんだよ。アレはもう僕の物だからね」
『なんでだよっ！！！』
『もうっ！！』とそっぽを向く彼女はようやくいつもの調子を取り戻したようで、その横顔は笑っていた。
こっちもある程度、言いたい事を言えたからか。スッと胸が軽くなった気がした。呼吸もしやすくなったような気がした。
……そして、ドッと疲れた。
「ところで君は今どこにいるの？いい加減教えてくれない？」
『あー、沙明の所』
「……………………は？」
『小舟で適当な惑星に行ったら、そこにたまたま沙明がいてさぁ！ワケ話したら「暫くウチ来るか？」って言われて！それで今日まで沙明のお家に……』
「今すぐ迎えにレムナンを送るよ」
『え、レムナン？まぁ誰でもいいケド……』
最後にそんなやり取りをして、彼女との通話を切ると、まだ目が冴えている内にレムナンに今し方のAとの事を伝えてから眠りについた。
その日は久しぶりによく眠れたよ。
余計な事を考えなくても良くなかったからね。
……ただ、レムナンがAを連れて帰って来た後
端末から沙明が『来て早々お宅のレムナンに殺され掛けたンだけど？！！』と涙目で文句を言われたのは不服だった。
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＊IJu＊(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです(ㅅ´꒳` )これからも更新がんばります〜！ (2月7日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - この作品好きすぎて一気見しちゃいました.....！！ (2月6日 16時) (レス) @page26 id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
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