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君だけの記念日【ラキオ】 ページ18

・Nルート後、ラキオに付いてったif
・グリーゼに関して捏造いっぱい



−−−



「もういい!ラキオなんて知らない!

こんな所、出てってやるんだから!!」



きっかけは些細な事だった。
別に欲しくもないアクセサリーを押し付けられたから「ダサい」と言った。それだけだ。

しかも貴重な物資の一部を使って1から手作りした物らしい。言われて見れば形は歪だしデザインは単純だし、何より僕の趣味じゃない。
だから続けて正直な感想を述べれば、彼女はわなわなと震えながら上記の台詞を吐き捨てられた。


少し驚きはしたけれど、その時は特に気にしていなかった。ギャーギャー喚き散らす彼女を見て『みっともない』とヘッドフォンのボリュームを下げるだけだった。

暫くすれば勝手にどっか行って、勝手に冷静になって、勝手に戻って来る。彼女はそンな単純な人間だった。
それこそ彼女が僕にくれたこのアクセサリーのように。

案の定、彼女はそのまま去って行った。予想通りの行動に僕は何も言わず見届けたが、何も知らずに今のやり取りを聞いていた人達からは視線が集まっていた。



「……あの、ラキオさん……追い掛けた方が……」

「……どうして僕が?わざわざ彼女を?」

「だ、だってAさん、出て行くって……」

「フン、あんなの所詮出任せだよ。実際に何処かになンて行けやしないさ。明日にでもなれば少しは冷静になってくれているだろうし、放っておけばいい」

「……」



心配そうな顔をするレムナンにそう言ってやると、レムナンは眉を下げて、今し方Aが行った方を見遣る。

とりあえず今日はまだやる事があるから僕は部屋に戻る。


全く、彼女に付き合っていると余計な事に頭を使わせられるよ。



……それにしても、何故彼女は急にアクセサリーなんか贈って来たのだろう?



−−−



「何?彼女が部屋にいなかった?」



次の日の朝。いつもの朝礼を始めたのだが、その中に彼女がいなかった。

まだへそでも曲げているのかと呆れていたのだが、どうやらレムナンの話によれば彼女は部屋にいなかったと言う。


こンな事は初めてだったから、思わず僕は聞き返してしまう。レムナンは今にも泣きそうな顔で「はい…」と小さく頷くと、朝礼に参加していた連中がざわつき出した。

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*IJu*(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けているようで嬉しいです(ㅅ´꒳` )これからも更新がんばります〜! (2月7日 0時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - この作品好きすぎて一気見しちゃいました.....!! (2月6日 16時) (レス) @page26 id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年12月17日 0時

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