▼影と歌声 ページ45
皆帆「ところで、君はどうしてあんなにも射的ゲームが上手いんだい？」
さっきゲームセンターで話していた事をふと思い出し、彼女に聞いてみる。
A「…あぁ、優勝したからだ。
射的ゲームの大会でな」
へぇ、そんな大会なんてあるんだ。
それにしても…優勝だなんてさらっとAは言ったけれど、凄い事じゃないか。
皆帆「どうりで上手いはずだ」
A「まーね」
Aはドヤ顔に近い笑みを見せつける。
皆帆「どうやってあそこまで強くなったんだい？」
A「どうって、言われても…」
Aは考える素振りをして、ふっと目元に影を落とした。
彼女の顔から表情が消えると静かに呟いた。
A「本物撃ったから、かな……」
皆帆「え……？」
一瞬、理解に苦しんだ。
どういう意味なのかわからなかった。
A「…なーんて、な」
しかし次の瞬間、Aは表情を取り戻し笑みを浮かべる。
A「適当にバンバンぶっ放したらコツ掴めるさ。
あとは、ちゃんと的を外さないこと」
僕を指差すとクスリと笑った。
その様子を見ているとさっきのAは幻と思えてきてしまう。
皆帆「じゃあ的を外さないコツを教えてくれないかな？」
A「的？んなん外さないように狙い定めればいいだけじゃん」
皆帆「そのコツを教えてほしいんだよ」
A「感覚だよ感覚。適当にやってればわかってくることなの」
皆帆「その感覚を身に付けるコツは？」
A「メンドっ！」
Aは投げ出しさっさと先に歩いて行ってしまった。
A「そんなんで質問されたらキリがないよ」
皆帆「ごめんね。つい」
A「ほんっと、お前って…」
Aは顔を顰めるとポケットに手を突っ込み、イヤフォンを取り出した。
皆帆「また聞くの？」
A「ダメ？」
皆帆「話が出来なくなるから僕は嫌だよ」
A「…」
Aは溜息を吐くと、片方のイヤフォンを僕に差し出す。
皆帆「え？いや、僕は別に…」
イヤフォンを片手に言葉を続けようとしたら、彼女は僕の片耳にイヤフォンを無理矢理入れた。
そのままAはスマホに繋ぎ、少しすると曲が流れてきた。
その曲は確かに女の子が歌っているんだけど、とても不思議な声だった。
言葉では表せない独特な歌声が流れ、僕は引き込まれた。
A「いい曲だろ？私のお気に入りさ」
Aは微笑むと片手をポケットに突っ込んだ。
僕はこの歌声にしばらく聞き入っていた。
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ルナストーン(プロフ) - 分かりました。そういえば灰凪（であってますか？）さんはまだ心を開いてませんでしたね…完全に忘れてました… (2020年10月11日 17時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» それだと夢主ちゃんの性格的に素直過ぎる気が……()この時夢主ちゃんはまだそこまで心は開いてないと思うので……うーん、日本語って難しい……とりあえず文章ちょっと自分なりに直してみますね…！ (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» そうですかーならば（？）ー仕方ないですねーｱﾊﾊー（棒）（「忘れないでおこ」にしてみては…？） (2020年10月11日 17時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 少なくとも自分はその2パターンが浮かんだので。でも結構前の文章なので多分何も考えてないです(遠い目 (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» おそらく「すぐ忘れるやつじゃんw」ってツッコまれるのと「忘れなければずっと覚えてるんだね」って風に読者で解釈してもらうやつだと思います……大分前に書いた文章なので確証はありませんが。 (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
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