▼トリノコシティ ページ37
A「なんですか？ストーカー」
皆帆「僕はストーカーじゃないよ」
私は和人とは目を合わせず、スマホをいじる。
A「あっそ。じゃ、変態」
皆帆「それも違うよ。もっと嫌だよ」
女の子の隣に勝手に寝てそれはないだろサディスティック。
皆帆「どうしたらわかってくれるんだい？」
A「どうしたら自分の罪を認めるんだい？」
皆帆「だから僕は部屋に入っただけで添い寝なんかしていないよ」
私の部屋に入っただけで重罪だ。
終身刑にしてやるぞ。
A「はいはい聞き飽きましたっと」
皆帆「まともに話聞いてないよね？」
A「罪人の言葉など信じませーん」
皆帆「どうしたら許してくれるんだい？」
和人はお手上げ、とでも言いたそうな表情をして両手を上に上げてヒラヒラさせた。
A「…どうしても許して欲しいんなら、方法は無くもないけど？」
私がそう言うと、和人の顔色が変わった。
よっしゃ、釣れた。
皆帆「何だいその方法は？」
A「ついてくればわかるよ」
私は曲を選択し、音量が少し漏れるくらいまで上げる。
ピアノの前奏が始まり、スタッカートを効かせた歌声が響く。
聴いていると自然と心が弾むが、歌詞は少しネガティブ。
だけどそこがまたいい。
世界に一人取り残されて、素直になれない少女の歌。
でも最後には一緒に居られる人を見つけた、そんな歌。
私はこの曲に共感し、惹かれて、好きになった。
だって「取り残された」って…
最早私のことじゃないか。
私だけ、道を踏み外して
誰にも気付かれないまま、傷を隠し続けている。
そう、誰にも気付かれないまま____
皆帆「Aっ！」
A「うぉっ？！」
いきなり和人の声が聞こえたからビックリした。
ああ、耳がジンジンする……
皆帆「こんなに大音量で聴いていたら聴覚が鈍ってしまうよ」
和人は片耳のイヤホンだけ取って注意する。
いや、だったらもう一つも外せよ。
まぁ、外したら切れるけど。
A「お前は母さんか…？
いいじゃねぇか、私のことなんだし…」
『ダメよ××××』
皆帆「ダメだよ。耳は大切なんだ」
和人の説教が始まった。
本当、母さんみたい……
『わかった？××××』
皆帆「___だからね。わかったかい？A？」
A「……あぁ」
私はイヤホンを当て直すと、少しだけボリュームを下げる。
いつの間にか、寂しさは何処かにいってしまっていた。
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ルナストーン(プロフ) - 分かりました。そういえば灰凪（であってますか？）さんはまだ心を開いてませんでしたね…完全に忘れてました… (2020年10月11日 17時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» それだと夢主ちゃんの性格的に素直過ぎる気が……()この時夢主ちゃんはまだそこまで心は開いてないと思うので……うーん、日本語って難しい……とりあえず文章ちょっと自分なりに直してみますね…！ (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» そうですかーならば（？）ー仕方ないですねーｱﾊﾊー（棒）（「忘れないでおこ」にしてみては…？） (2020年10月11日 17時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 少なくとも自分はその2パターンが浮かんだので。でも結構前の文章なので多分何も考えてないです(遠い目 (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» おそらく「すぐ忘れるやつじゃんw」ってツッコまれるのと「忘れなければずっと覚えてるんだね」って風に読者で解釈してもらうやつだと思います……大分前に書いた文章なので確証はありませんが。 (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
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