▼今日もいない ページ3
皆帆「今日で六日目かぁ…」
昼食中、僕は独り言のように呟く。
するとサンドイッチを頬張っていた真名部君が聞いてきた。
真名部「何がです？」
皆帆「灰凪さんがいないの」
真名部「あぁ…そう言えばそうですね」
灰凪さんとは僕達と同じくイナズマジャパンのメンバー…の、はずだ。
しかし彼女はメンバー選抜の時にはいなかったし、さらにはここ六日間全く来る気配すらしない。
最早皆は彼女の事を忘れかけていた。
……あ、僕はちゃんと覚えてるからね？
真名部「代表になる気無いんじゃないですかね？明日試合ですよ？」
皆帆「そうなのかなぁ…？」
真名部「選抜の時にいないならまだしも、その後六日間も来ないだなんて可笑しいですよ」
皆帆「うーん…」
確かに可笑しいと思う。
彼女なりに何か事情があるのかもしれないけれど……それでも六日間はちょっと長いと思う。
もしかしたら彼女はこのまま来なかったりして…
真名部「では、僕は先に練習に行ってますね」
僕が考え事をしていると、いつの間に食べ終わったのか真名部君がトレーを持って立ち上がり片付ける。
いけない、僕も早く食べ終わらないと練習に遅刻してしまう。
皆帆「ちょっと待っててね真名部君！」
真名部「…何故待たなきゃいけないんです？」
皆帆「そんな事言わないでさ…ね？」
真名部「はぁ……」
真名部君は嫌そうな顔をしながらも一旦椅子に座って僕を待ってくれた。
彼、案外いい人なのかもしれない。
−−−−−−
真名部「食べ終わりましたね？」
皆帆「うん、行こうか」
僕はトレーを片付けるとグラウンドに向かう。
今日の練習はハードじゃないといいなぁ……
皆帆「うわぁっ？！」
「っ……！？」
曲がり角を曲がった所で誰かにぶつかってしまった。
瞬間何かがバラバラと床に落ちる。
これは……銃？
……いや、モデルガン？
「……！？」
ぶつかってきたのはどうやら女の人のようだ。
身長は僕より高めで髪の毛が水灰色の腰まであるロング。
その人は慌てて周りに散らばった銃を拾うと、一つ一つよく見て段ボールに詰めた。
傷がついていないのを確認しているのかな？
とりあえず、僕も拾ってあげようと一つの拳銃に手を伸ばした。
形は片手で使えるコンパクトな、それでいてドラマとかでよく見る形の拳銃だ。
「？！」
するといきなり彼女は僕の手をはたいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
あの夏の向日葵畑で。Part 3【イナズマイレブン】
【イナイレ】シッカーラプンツェル13【不動明王】
イナイレだけは嫌だって言ったじゃん！？(泣)Part7【オリオンの刻印】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルナストーン(プロフ) - 分かりました。そういえば灰凪（であってますか？）さんはまだ心を開いてませんでしたね…完全に忘れてました… (2020年10月11日 17時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» それだと夢主ちゃんの性格的に素直過ぎる気が……()この時夢主ちゃんはまだそこまで心は開いてないと思うので……うーん、日本語って難しい……とりあえず文章ちょっと自分なりに直してみますね…！ (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» そうですかーならば（？）ー仕方ないですねーｱﾊﾊー（棒）（「忘れないでおこ」にしてみては…？） (2020年10月11日 17時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 少なくとも自分はその2パターンが浮かんだので。でも結構前の文章なので多分何も考えてないです(遠い目 (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» おそらく「すぐ忘れるやつじゃんw」ってツッコまれるのと「忘れなければずっと覚えてるんだね」って風に読者で解釈してもらうやつだと思います……大分前に書いた文章なので確証はありませんが。 (2020年10月11日 17時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
