彼女と帝国 ページ9
「もう平気なのか？」
円堂が帰った後、Aも着替えて店の手伝いに入ろうとしたその時。響木が彼女に声を掛けた。
部屋に戻ろうとして1度足を止める。
「何が？」と振り返ると響木は続けた。
「昨日、あの坊主から帝国学園の事を聞いてからのお前さんは随分と動揺していたからな。出掛けた時も表情が強ばっていたし」
「あら、そうなの？でも今は大丈夫でしょ？ならいいじゃない」
「…そうか」
円堂から�狡觜餃瓩量召鯤垢い浸�はあんなに動揺していたはずなのに。まるで他人事のように答える彼女。
響木はその態度が少し気になったが、それ以上聞く事はなく、Aもまた話す気も無さそうだった。
「ああ、それともう1つ」
「何」
「…お前、あの帝国学園と何か関わりがあるのか？」
「…」
沈黙。響木の続けられた一言にAはすぐには答えず黙り込んでしまう。
響木は本当に彼女については何も知らなかった。
知らなかったからこそ、昨日の彼女の動揺ぶりが気に掛かった。
まさか…と考えてしまう。
Aは少し考える素振りを見せると「そうね、」と口を開いた。
「帝国学園
サッカー部がチョー強いってのは知ってますケド」
「…そうか」
「…もういい？さっさと着替えたいんだけど」
答えた後は素っ気なく、さっさと会話を切り上げたがっているようにも見えた。
響木はこれ以上聞いても無駄だとは思いつつも
ついでにと、最後にもう一度尋ねた。
「もう1つ。今日、どうしてわざわざ試合を見に行った？」
「…ちょっと、確認したかっただけ。
なんであの帝国学園が、雷門なんかにわざわざ試合を申し込んだのか」
「確認…？」
「そーそー、確認」
「何をだ？」
「何だっていーでしょ。もう関係なくなったし」
「…？」
彼女の返答は本題を濁され、響木の疑問は何も分からなかった。
しかもAは何故か、何かを諦めているようにも見えた。
「…あ、それと。もう�狡觜餃瓩辰栃垢い討發�皿割らないから安心して」
最後にそれだけ言って、彼女はそのままさっさと部屋へと戻って行った。
店の裏に回り、階段を上がる。
上の階が居住スペースとなっているのだ。
彼女は段差が妙に高い階段を上りながら、1人自嘲気味に笑う。
「そう…もう関係なんてなくなった。
何を期待…いや、警戒してたんだろ。
�爛▲ぅ牒瓩六笋覆鵑�、どうでもいいって知ってるのに」
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真昼 - 久しぶりに見て見ました。更新されていて、嬉しかったです\(//∇//)\ (2023年1月15日 0時) (
レス) @page34 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます！いずれ絡ませたいとは思っていますが、いつになるのかはごめんなさい、作者も分かりません……基本無計画なので(殴)更新も遅いですが、でもゆっくりでも頑張りますー！ (2022年10月10日 16時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 更新頑張ってください (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 帝国キャラと女主が関わってほしいです。 (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ちゃんちゃんさん» コメントありがとうございます！恐縮です…それだけ楽しんで頂けているようで作者、感無量です…！！ありがとうございます！ (2022年9月20日 0時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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