はにかむ ページ47
「……？どうしたんだよ、A？なんか元気ないぞ？」
「だぁって……最近、アンタ達の練習見れないから退屈でねぇ……」
「まぁ……偵察隊がいる前じゃ流石に、な……」
「てゆーか、そんなに楽しんでたの？Aちゃん、いっつもすぐ帰っちゃうじゃん」
「しょーがないでしょ、バイトあるんだし。それに帰り遅いと、このクソジジイがうるさいのよ」
言いながら彼女は後ろで餃子を焼く響木を睨む。
響木は相変わらずスルーで、ただ黙々と餃子を焼いていた。
「アタシ、これでも応援してるんだからね。練習風景が気になるのも当然でしょ」
「へぇ……ホントに俺達の事、応援してくれてるんだ」
「……何？フリだとでも思ってたの？」
「いやぁ〜、わりと」
「オイ」
彼女に睨まれマックスはたはは〜、と笑う。
実際、円堂が夏未からAを庇うまで彼女がそこまで雷門中に入れ込んでいるのは皆、知らなかった。
円堂の知り合いで、近所に彼女が働いているラーメン屋があるので、練習をやっていたらたまに寄って来る程度だと思っていた。
半田も未だに半信半疑なのか、ジトッと彼女を見遣る。
そんな2人の訝しげな視線にAは気まずそうに首に手をやり、一旦目をそらした。
「まぁ、確かに…柄じゃないとは思ってる。でも、アンタ達ってスゴいチームだもの。見ていて応援したくもなるわ」
「……へぇ〜……」
「こ、これでも期待してるんだから！その分、ちゃんと成果出しなさいよ！
私は、アンタ達が勝つ所が見たいんだから！」
照れくさそうにはにかみながら、Aは2人の方を見遣る。
そんな彼女の表情を見るのは2人はおろか、円堂すら初めてで。微かに期待の込められた、素直な眼差しと微笑みに半田とマックスは思わず見蕩れた。
2人はほんのり頬を赤らめ、暫く彼女を見つめたまま動けなかった。不思議に思ったAは首を傾げるが、それでも2人は目をそらせなかった。
「えぇ…っと…？」
「ありがとな、A！次の試合も絶対勝ってみせるから、その調子で応援よろしくな！」
「2人も頑張ろうな！」と円堂が声を掛けてようやく2人は我に返った。
しかし2人ともまだ上の空で、いつものような返事は返せなかった。
これには円堂も不思議に思ったが、直後に響木の小言に反応したAがいつものように食ってかかる。
そうすると半田とマックスはまるで魔法が解けたかのように彼女を呆れの表情で眺め、心の中で『やっぱないわ』と呟いた。
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真昼 - 久しぶりに見て見ました。更新されていて、嬉しかったです\(//∇//)\ (2023年1月15日 0時) (
レス) @page34 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます！いずれ絡ませたいとは思っていますが、いつになるのかはごめんなさい、作者も分かりません……基本無計画なので(殴)更新も遅いですが、でもゆっくりでも頑張りますー！ (2022年10月10日 16時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 更新頑張ってください (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 帝国キャラと女主が関わってほしいです。 (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ちゃんちゃんさん» コメントありがとうございます！恐縮です…それだけ楽しんで頂けているようで作者、感無量です…！！ありがとうございます！ (2022年9月20日 0時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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