新メニュー ページ5
円堂がAと初めて会ったその日からも、円堂は変わらず度々雷々軒に足を運んだ。
最初こそ毎日のように繰り広げられるAと響木の喧嘩(彼女が一方的に吹っかけてるだけ)に内心ヒヤヒヤしていた円堂だったが、その内慣れてしまい、内容も大体しょうもないので笑って見ていられるまでなってしまった。
それに幾らAが暴言を吐こうと、響木は基本スルーで
Aは文句を言いつつもよく働いた。
口の悪い彼女だが、仕事に関しては働き者で真面目に取り組んでいるので、慣れてしまえば円堂にとっては少し賑やかなだけだった。
「おいーっス！」
「らっしゃっせー……って、円堂じゃない」
この日、円堂は放課後に雷々軒を訪れた。
引き戸を開くといつも通りAが気だるげに出迎え、カウンター席に座ると水を出してくれた。
この頃になるとAも随分と円堂と打ち解け
歳が近い事もあってか、本当に友人のように接してくれるようになっていた。
Aも最初は態度が何処かトゲトゲしかったが
今では円堂の話に夢中になって、笑ってくれるまでになっていた。
「で、今日は何にするの？」
「うーん……そうだなぁ……」
「迷ってるなら新メニュー行っとく？」
「新メニュー…？」
壁一面に並んだメニューを眺めていると、ふとAはそう言った。
確かに真新しい紙に他とは違う丸っこい字で書かれたメニューがある。Aが言っている�狄轡瓮縫紂辞瓩箸笋蕕世蹐Α�
そこには『パンケーキ』と書かれてあり、円堂は目をﾊﾟﾁﾊﾟﾁと瞬かせる。
対してAは「どう？」と期待を込めた瞳で円堂を見つめた。
「…………ラーメン屋に、パンケーキ？」
「やっぱり塩っぱい物食べたら甘い物が食べたくなるでしょ？だからパンケーキ！
基本はシンプルにバターとメープルだけど、トッピングもある程度選べようにしてあるの！食後のデザートに如何かしら？」
「えぇっと……」
珍しく嬉々として勧められ、円堂は彼女から目をそらす。
彼女は甘い物に目がないらしく、前々から「パンケーキ食べたい」だの「パフェ食べたい」だのボヤいていた事は円堂も知っていたが……まさか、それをメニューにするなんて。しかもラーメン屋で、だ。
円堂もこの日はラーメンを食べに来たが
彼女直々に勧められるとなかなか断りづらい。
返答に困っていると、ふと麺を茹でていた響木が助け舟を出してくれた。
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真昼 - 久しぶりに見て見ました。更新されていて、嬉しかったです\(//∇//)\ (2023年1月15日 0時) (
レス) @page34 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます！いずれ絡ませたいとは思っていますが、いつになるのかはごめんなさい、作者も分かりません……基本無計画なので(殴)更新も遅いですが、でもゆっくりでも頑張りますー！ (2022年10月10日 16時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 更新頑張ってください (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 帝国キャラと女主が関わってほしいです。 (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ちゃんちゃんさん» コメントありがとうございます！恐縮です…それだけ楽しんで頂けているようで作者、感無量です…！！ありがとうございます！ (2022年9月20日 0時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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