お友達 ページ3
「……A」
「Aか！いい名前だな！此処で働いてるのか？」
「まぁ……そんな感じね」
「あ、じゃあ……俺より年上だったか？」
「さぁ？……でも、あんまり堅苦しいのは苦手だから、別にタメでもいーわよ」
「そっか！じゃあ、そうする！」
「……」
最初は差し出された手を無視して話していた少女……A。
しかし、話している間もずーっとそのままでいるのが気になり、とうとう彼女は円堂の手をそっと握った。
すると円堂はパァっと嬉しそうな顔をして、しっかり握り締める。握られて驚いたAだったが、何故か悪い気はしなかった。
不思議に思いながらも「よろしく…」と照れくさそうに小さな声で彼女は返すと、円堂はまた嬉しそうに笑った。
「良かったじゃないか。お友達が出来て」
そんな2人を茶化すように、響木はふとそう言った。
その顔はﾆﾔﾆﾔと悪戯っ子のように笑っていて
Aは即座に円堂から手を離すと「ジジイ！！」と振り返って声を荒らげた。
「余計な事言ってるヒマがあったら、厨房引っ込んで賄いの1つでも作りなさいよ！初日からこき使いやがって…！」
「さっきもそう言ってギョーザ焼いてやっただろう。
自分の分は自分でやれ」
「じゃあ焼き方教えろっつーの！
こちとら、まだ接客の仕方と野菜の切り方しか習ってねーんだよ！」
「そんな事も教えなきゃ出来ないのか小娘。
将来ろくな嫁にならないぞ」
「余計なお世話じゃクソジジイ！！」
「……」
目の前で繰り広げられる言い争いに円堂は唖然とする。
直後に奥に引っ込んだ響木を見送り、彼女は舌打ちをした後、ふと円堂に見られている事に気付き
彼の方に向き直ると、気まずそうに目を逸らした。
「……まぁ、そういう事だから。
此処、よく来るんだったら名前ぐらいは覚えておいてよね」
「お、おう……」
「じゃ、アタシは休憩に戻るわ。ちゃんと全部食べなさいよ」
最後にそう言って、彼女も奥の方に引っ込んだ。
そのすぐ後に奥の方で彼女の怒鳴り声が聞こえ
円堂はその内容が気になりつつもラーメンを啜った。
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真昼 - 久しぶりに見て見ました。更新されていて、嬉しかったです\(//∇//)\ (2023年1月15日 0時) (
レス) @page34 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます！いずれ絡ませたいとは思っていますが、いつになるのかはごめんなさい、作者も分かりません……基本無計画なので(殴)更新も遅いですが、でもゆっくりでも頑張りますー！ (2022年10月10日 16時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 更新頑張ってください (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 帝国キャラと女主が関わってほしいです。 (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ちゃんちゃんさん» コメントありがとうございます！恐縮です…それだけ楽しんで頂けているようで作者、感無量です…！！ありがとうございます！ (2022年9月20日 0時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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